[写真]代表選後に、壇上で手を取り合う蓮舫前代表(左端)、前原新代表(中央)、枝野氏(Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 民進党は1日の臨時党大会で代表選を行い、新しい代表に前原誠司元外相を選出した。枝野幸男元官房長官との一騎打ちの構図だったが、国会議員票や地方票の獲得ポイントで、前原氏が枝野氏を170上回った。任期は2019年9月末まで。前原新代表は「非常に難しい船出だとの思いを強くした。この日が政治の変わり目だったと後で言われるように頑張ろう」と抱負を語った。

【動画】「前原氏vs.枝野氏」民進党代表選の行方は?(2017年9月1日)

 代表選では、会場での国会議員や公認候補予定者による直接投票に先立ち、両候補が最後の演説を行った。

 前原氏は、大学時代にバイト三昧で奨学金の世話になりながら学んだ経験を紹介。いまの大学生は二人に一人が奨学金を受けているが「返済額が驚くほど高く、借金は莫大になる」と指摘した。そして、親の年収が1000万以上の家庭の子は60%以上が進学するというデータを挙げ、「親の所得によって子どもの機会平等が変わる社会はおかしい。大学に行った方が生涯所得が多い。親の所得の多い少ないで子どもの所得の多い少ないが決まる。格差の再生産。それが日本の姿。こんな不平等な社会は変えたい。すべての子どもに平等な社会を作ろうじゃないか」と訴えた。また年金問題や高齢者の暮らしの問題にも触れ、「オール・フォー・オールの政治で最低げの暮らしを施しではなく権利にしたい」と強調。「私たちは下を向いている暇はない。国民に選択肢を示すために今一度立ち上がろう」と再度の政権交代実現を掲げた。

 枝野氏は「前原さんとは目指す社会像や理念は概ね一致している」との認識を示した上で、「政治のリアリズム」が大事だと訴えた。選挙で民進党が一つでも多くの議席を獲得して「政治の流れを変えなければならない」として、3つを強調。まず消費税について「民進党は引き上げを言えるほどの国民からの信頼があるのか」と述べ、消費税引き上げを掲げて戦うべきではないこと、2つ目は野党共闘で、参院選1人区の候補者調整で8人が当選した成果を上げ、「野党が乱立した中で自公と戦えるのか」と述べ、出来る限り一本化の努力をしていくべきだとした。最後に「理想を掲げることと権力をチェックすることは車の両輪」として、戦う姿勢を明確にすべきだと主張した。

 演説の後、郵送による地方議員票、党員・サポーター票の合計ポイントは、前原氏が計252ポイント、枝野氏が計188と発表され、国会議員らが投票した。その結果、すべての票の合計ポイント数は、前原氏が502、枝野氏が332となり、前原氏が勝利した。