東川日本語学校にて 試験期間中の休み時間に、先生とウズベキスタンからの留学生(撮影:倉谷清文)

 今年の1月、都内で行われたある移住・交流・地域おこしのイベントに行ってきた。およそ300もの地方自治体のブースが並び、わが町の魅力を伝えようと一生懸命PRに力を入れている。

 日本全体でも人口減少に転じている中、都市部への人口流出による減少の課題を抱えている自治体が多い。観光で訪れるならまだしも移住となるとそう簡単に決断できることではないだろう。

 しかし、その中でも人口減少を食い止め、増加へと転じさせている自治体がある。そんな町の一つ、北海道のほぼ中央に位置する東川町。その理由はなぜ、魅力はいったいどこにあるのだろうか。

フォト・ジャーナル<町民の心捉えた写真の町 北海道東川町>倉谷清文第7回

 東川町では幼児期から教育に力を入れている。ふるさと教育、学力向上、国際教育の推進を進め、日本一の子育て・教育のまちづくりを目指している。その熱心な環境に惹かれて移住を決めた子育て世代の家族も多い。

 写真の町事業の目的の一つで国際交流、国際貢献を掲げている。その一環として2015年に全国初の公立の日本語学校を開校した。「写真の町宣言」から30年かけて活性化していった町の次の30年を見据えての試みだ。

 留学生が増えることにより、町民も諸外国の人との交流が増えた。2009年から始めた日本文化研修事業だが、韓国、台湾、中国、タイ、ベトナム、インドネシア、ウズベキスタンといった国々からすでに1,800人を超える受講者を受け入れてきた。その効果は、日本文化を世界に広めるという国際貢献を果たすとともに、東川町を世界に向けPRすること、さらには留学生の述べ宿泊数の数から、町に大きな経済効果をもたらせている。(つづく)

(2017年7、8月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<町民の心捉えた写真の町 北海道東川町>倉谷清文第7回」の一部を抜粋しました。