ウェーバーにより日ハムから阪神に移籍したルイス・メンドーサ投手(33)が3日、甲子園で行われた中日戦に先発、7回で96球を投げてゲレーロの33号先制2ランを含む4失点、2-4のスコアで負け投手となった。チームの連勝も5で止まった。移籍初登板は黒星デビューとなったが、わずか1四球で8三振を奪うなど投球のテンポはよくローテーション投手としての安定感は示した。

 本拠地甲子園での電撃デビュー。その緊張の立ち上がりに先頭の京田にヒットを打たれ、続く亀沢の一塁ゴロを大山がさばいたが、メンドーサーのベースカバーが遅れて内野安打にされた。投内連携については、まだ息が合わないのだろう。

 いきなり無死一、二塁のピンチを迎えたが、3番の藤井に“動くボール”でバントを空振りさせて飛び出していた走者を坂本が二塁で刺した。さらに、その藤井を一塁ゴロ。大山が、これをうまく併設打にさばきピンチを脱出した。

 8月31日にウェーバーにより阪神に移籍したメンドーサは、8月18日の西武戦で7回3分の1を無失点に抑えて以来のマウンドだった。日ハムでトレーニングを継続していたこともあり、練習を見た阪神首脳陣はメンドーサと話をした上で、当初、予定していた榎田の先発を飛ばして、新戦力の電撃先発を決めた。

 メンドーサは2回から立ち直り、自慢の数種類の変化球が低めに集まり始めたが、4回に手痛い制球ミス。一死二塁からゲレーロに甘く入ったボールをレフトへ運ばれ0-2と先制を許した。

 投球テンポがよく5、6回と三者凡退に抑えた。

 一方、2点を追う打線は5回に中日の先発、小笠原から「塁に出ることがだけを考えていた。届いてくれてよかった」と、上本がレフトへ7号ソロ。6回には、糸井の二塁打を植田が確実に送り一死三塁として、福留が三遊間に同点タイムリーを放ち、新しい仲間となったメンドーサの移籍初登板を援護した。

 点をとってもらった後の重要な7回にメンドーサは、一死一、二塁のピンチを迎え、二死にしたが、武山にセンターオーバーの勝ち越しの2点タイムリーを浴びてしまった。7回で96球を投げて1四球7安打8奪三振の内容だったが、6回までは、しっかりとゲームを作った。今季のメンドーサは、日ハムで3勝7敗、防御率3.97の成績で、来季の構想外となっていたが、変化球の制球力さえ確かであれば、右足骨折のメッセンジャーが抜けたローテーションの穴を埋めるには十分の戦力であることは証明した。

 試合後、メンドーサは「調子は良かった。点を取られたことは残念だが、ゲレーロらいいバッターにいいバッティングをされたっていうこと。そこだけ。最低限の役割は果たせたと思う」というコメントを残した。

 金本監督も、「4失点だったけど、内容的には1、2点の失点の感じがする」と、メンドーサを評価。7回に勝ち越された場面では、一死から記録はヒットとなったが、福田の強烈な打球を上本が後ろへそらしたところから傷口が開いた。金本監督は「あれは体でいかないと。負けられない試合。同点の守りに見えない」と打球の正面に入って体で前に止めようとしなかった上本のミスを厳しく批判した。