ベッキー(撮影:志和浩司)

 吸い込まれそうなくらい、大きくてきれいなブルーグレーの瞳。14年ぶりの舞台に、ファッションに、ベッキーがチャレンジの秋を迎える。

 今田耕司×鈴木おさむの舞台シリーズ『三途会~私の人生は罪ですか? ~』(11月22日~26日、東京グローブ座)は、三途の川の手前に集まる死ぬ一歩手前の人たちの意識が開く会議、三途会を描く異色作。今田から1年前にオファーがあったという。台本も、稽古も、配役も、すべてはまだこれからだ。

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14年ぶりの舞台 女優の友人たちからのアドバイスは?

 「台本を受け取ってはじめて気持ちのスイッチが入るので、いまは舞台を観に行く回数を増やしたり、気持ちを高めている最中です。稽古は10月末からなので、時間をかけてしっかり気持ちを作りたいですね」

 私の人生は罪ですか?……チラシに印刷された、手書きのコピーが目にとまる。ベッキーの直筆だという。かなりの達筆、そしてインパクトのある言葉。何かをイメージして書いたのだろうか。

 「なんの要望もなかったので、無の状態で書いたんです。どういったチラシになるかわからなかったので、3種類のペンでそれぞれ大中小のサイズを、いろんなパターンを書きました」

 ベッキーといえば、女優・上戸彩との友情が知られる。今回、久しぶりの舞台出演、演技について、アドバイスを受けることもあるのだろうか?

 「いや、ないですね。アドバイス受けるには台本を見せなくちゃいけないとかあるから、お芝居のアドバイスを誰かに求めたことはないです。ただ、泣きのシーンだけは、上戸さんだけでなく、あらゆる女優さんに聞いています。普通の演技なら自分がいかにアウトプットするかだけど、涙は物理的な話になってくるので、どう涙を流しているか、よく聞いています。それぞれ違いますね。リハから泣いたほうが泣きやすいっていう人、本番までとっておくという人。結果、どれを参考にしたらいいかわからないんですけど(笑)」

増えてきているファッションの仕事、趣味で始めた絵の個展を2年以内に開催したい

ベッキー(撮影:志和浩司)

 もう一つ、最近のベッキーを語るうえではずせなくなってきているのがファッションの話題だ。ファッション誌などへの露出をはじめ、自身のインスタグラムでもプライベートなファッションが注目を集めている。ベッキーが新しい着こなしを披露すれば、ファンからすぐに反応が返ってくる。

 「嬉しいですね、ほんっとうに。芸能生活を始めてから、応援していただいていることのありがたみはずっと感じていますが、年々増しています。私いま、インスタがほんとう楽しくて。ハッピーな場所だと思いますし、載せた写真の一覧を見て、あ、ベッキーってこういうのが好きなんだねって。自分の空間がつくれるのが最高です。20代前半はバラエティーとファッションの両方をやってて、でも20代後半はバラエティーだけになっちゃって、いままたファッションのお仕事が増えてきているので、このままファッションも楽しみたいなと思いますね」

 フランスには、何度でも行ってみたいという。

 「フランスで出会ったマヌーシュというブランドが忘れられなくて。歌手活動のファーストツアーもそのブランドに衣装を作ってもらったり」

 マヌーシュ好きを以前から盛んに公言していたベッキー。その後、同ブランドは日本上陸。ベッキーの先見の明、アンテナの感度の高さがうかがい知れる話だ。

 だが、少女時代は家族からもファッションセンスが疑われていたのだという。

 「家族は、最悪だったって言いますね。中学のときファッションに目覚めて、自分で服を選ぶようになったんですけど、いかに目立つか、派手なものをガチャガチャ合わせて、家族に『やめなよ、そんなかっこう』といわれて(笑)。若いころのファッションって足し算なんですよね。これを着たい、このアイテムを見せたい。やっと最近、引き算のファッションを楽しむようになりました。このTシャツが目立てばいいんだから、パンツはできるだけシンプルに行こう、って」

 将来、ファッションのセレクトショップをやりたいとも。内装のデザインもしたり、ショップに限ったことではないがプロデュース的な仕事にも興味がある。

 「芸能活動って、生き方とか、どれだけ自分の情熱が傾けられているかが出るものなので、全部を人におまかせっていうよりは、できるだけプロデューサーみたいなこともしたいなと思っています」

 実はいま、絵も描いているという。

 「夢は言葉にして言ったほうがいいと聞いたので、言います。絵の個展をやりたい。2019年、オリンピックの前にはやりたいです。描き始めたのは最近なので、完成しているのはまだ2枚。いま4枚を同時に描いています。一つのテイストだと飽きちゃうので。この仕事を選んでいる以上、表現することには関心が強いですね。傾向で言うと、わりとやさしいカラフルな色合いが好き。見て幸せになれる絵がいいなと思っています」