フジテレビ社屋(写真:ペイレスイメージズ/アフロ)

 フジテレビの夏の大型特番「FNS27時間テレビ」が、今年も9日から放送される。

 「27時間テレビ」といえば、例年バラエティー色が強い内容だったが、ビートたけしを総合司会、「関ジャニ∞」の村上信五をキャプテンに据えた今年は「にほんのれきし」をテーマに、生放送ではなく事前収録を中心とした構成になっている。

 亀山千広前社長に代わり、今年6月に新社長に就任した宮内正喜氏が翌7月に行った定例社長会見の席で、担当の石原隆新取締役は「日本の歴史」を番組テーマに掲げた理由について、同番組のマンネリ化やネタとして行き詰まっているのではないかという意見があったことを明かした。

宮内新社長体制が抱える強い危機感

 フジといえば、近年は視聴率の面でかなりの苦戦を強いられている。

 そうした中、10月クールからはフリーアナウンサー・古舘伊知郎氏の冠番組「フルタチさん」が1年で打ち切りになるなど、午後7時~10時のゴールデン帯で、3割近い番組が改編されることになった。

 亀山前社長時代の今年4月の改編では、全日帯(午前6時~深夜0時)での改編率がわずか6.5%と、ここ10年の記録では過去最低を記録していたことを考えると大きな変化が伺える。

 先日には、同局の立本洋之編成部長の口から“非常事態宣言”が飛び出したことを「スポーツ報知」が報じて話題を集めたが、こうした発言の裏には宮内新社長の強い危機感が反映されているのだろう。

いまだに尾を引く韓流偏向疑惑騒動

 そんなフジの凋落を語るうえで避けて通れないのが、2011年の韓流偏向疑惑騒動だろう。

 俳優の高岡蒼甫(現・奏輔)が同年7月、当時、フジでは韓国のTV局かと思うほど、韓国ネタの取り扱いが多いので観たくない、観たいのは日本の伝統だ、という趣旨のツイートを発信した。このツイートが大きな反響を呼び、同局への抗議デモや同局の番組スポンサー企業に対する不買運動にまで発展した。

 テレビ誌編集者はこう語る。

 「当時の対応のまずさもあり、あの騒動がいまだにフジテレビにとって大きな足かせになっていることは間違いないでしょう。今もインターネット上を中心にフジを反日的な存在として扱う意見も数多く見受けられますからね」

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