このところ神社本庁という名前を耳にする機会が増えています。庁という名称が付いていますが、政府の機関ではなく、宗教法人組織なのですが、神社本庁とはどのような団体なのでしょうか。

神社本庁のホームページ

 DMM.comは11日、神社を擬人化したゲーム「社(やしろ)にほへと」の開発を中止すると発表しました。このゲームは今年の夏に公開を予定していたもので、日本各地の神社を擬人化したキャラクターが登場します。それぞれのキャラクターが大吉、小吉などと区分され、結果的に神社をランキングするような形になっていることについて、一部メディアが「神社本庁が不快感を示している」と報道していました。DMMでは開発中止の理由として、安定的なサービス提供に支障があると技術的な理由を列挙していますが、神社本庁に関する報道を考慮した結果であることはほぼ間違いないでしょう。

 神社本庁とは、日本各地の神社を取りまとめる宗教法人で、約8万の神社が加盟しています。各都道府県には地方組織として神社庁があり、各地域の神社を取りまとめています。庁という名称があるので政府機関と勘違いする人がいますが、あくまで宗教法人であり、政府機関ではありません。

 ただ、戦前の日本は国家神道を掲げていましたから、内務省(現在の総務省や警察庁など)には神社を管掌する部局が存在していました。戦後、この部局は廃止されていますので、神社を取りまとめる組織として民間ベースで設立されたのがこの神社本庁ということになります。

 神社本庁はこうした日常的な神社の取りまとめ業務に加え、政治活動とも深い関わりがあります。神社本庁の関連団体である神道政治連盟は、「誇りの持てる新憲法の制定」や「靖国の英霊に対する国家儀礼の確立」などを目指して活動中です。

 神道政治連盟は安倍政権との関係が密接と言われており、この団体の活動を支持する議員連盟も存在しています。この議員連盟には安倍首相を含め300名以上の国会議員が名前を連ねており、大きな政治力を持つと言われてきました。

 ただ、一部メディアが組織の内紛を報じるなど、最近では組織力の低下を危惧する声も聞かれます。規模が大きく資金力のある神社の中には、神社本庁から離脱するところも出てきています。

(The Capital Tribune Japan)

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします