WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(左)と父の寺地会長。V1戦にマツコを招待?!

ボクシングのWBC世界ライトフライ級王者、拳四朗(25、BMB)が10月22日、両国国技館で、同級1位で元王者のペドロ・ゲバラ(28、メキシコ)と初防衛戦を行うことが19日、都内のJBCで発表された。同日には、WBA世界ミドル級タイトルマッチのアッサン・エンダム(33、フランス)対同級1位の村田諒太(31、帝拳)戦、WBC世界フライ級タイトルマッチの比嘉大吾(22、白井具志堅)対同級6位のトマ・マソン(27、フランス)戦が行われるトリプル世界戦となり、拳四朗の世界戦が先陣を切る。

 拳四朗の本名は寺地拳四朗。父で所属ジムの会長でもある元日本ミドル級王者、東洋ライトヘビー級王者だった寺地永(53)が、大好きだった漫画「北斗の拳」の主人公にあやかって命名。10戦無敗で5月22日にガニガン・ロペス(メキシコ)を僅差の判定で破り、名前負けせず、父も巻けなかった世界のベルトを腰に巻いた。だが、村田諒太の不可解判定負けが話題を独占したトリプル世界戦のひとつだったため、その快挙は埋もれてしまい、「まだまだ知名度が低い」と、拳四朗が言う。

 先日は、たまたま大阪の天満を歩いていたところ、関西ローカルの深夜番組の「なるみ・岡村の過ぎるTV」のロケにぶつかり、自ら売り込んで、テレビ出演したらしい。

 ただマツコ・デラックスが、MCをつとめるバラエティ番組「アウト×デラックス」へ出演した反響は大きく、SNSのフォロワーが約1000から倍近くの2030、2040に増えた。
 今回も、メーンは村田の再戦で、また埋もれてしまう可能性も高いが、そこで話題を集めるための秘策が、人気タレントであるマツコ・デラックスの招待プランだ。

「マツコさんに来てもらいたいですね。招待チケット送りますよ。両国なので、桝席になっているので、座ることにも苦労しないのでは(笑)。ぜひ応援してもらいたいです」

 寺地会長が言う。

 幸いにして番組内では、マツコに「かわいい」「あなただけには嫌われたくない」「毎週おこづかいをあげたい」とベタ惚れされ、良好な関係は築けた。寺地会長もマツコに「かわいい53歳」と褒められた。

 とてもボクシングの世界王者に見えない可愛い笑顔と、マツコが愛するほど天然で憎めないキャラ。リング場の計算つくされた戦いとのギャップは大きく、何かで、ひとつ火がつけば人気が爆発しそうな可能性を秘めた世界王者なのである。

 だが、初防衛戦はベルトを取るより難しいと言われている。

 プレッシャーと初防衛戦には指名試合が重なるケースが多いからだ。事実、今回のゲバラは1位の挑戦者。27勝(17KO)2敗1分の戦績で、3年前には、八重樫東(大橋)を7回にボディでリングに沈めてベルトを奪っている。その後、2015年11月に木村悠(帝拳)に1-2判定で敗れた。

「守らなあかんのでしょうが、負けられないという気持ちがより強くなった。ゲバラは木村さんとの世界戦を直接、会場で見ているんですが、あまり内容を覚えてない(笑)。リーチが長いイメージはある。いつもどおりジャブを突いてカウンターを合わせる。最終的に倒して勝ちたい」