阪神の今岡真訪打撃兼野手総合コーチ(43)が、来季から千葉ロッテへ流出することが濃厚となり、阪神は、来季の1、2軍コーチングスタッフの練り直しを余儀なくされることになった。

 千葉ロッテは、次期監督として井口資仁(42)に白羽の矢を立てた。すでに受諾の意向を示している井口は水面下で早くも組閣もスタート。アトランタ五輪日本代表の頃からの同期の友人で、2010年から3年間は、共にロッテのユニホームを着てプレーした旧知の阪神・今岡に入閣を要請した。
 今岡は阪神を戦力外となった2010年にトライアウトからテスト生を経てロッテに入団したが、2012年には、選手兼2軍の打撃守備コーチとして若手を教え、その野球理論や、指導姿勢が評価されていた。また阪神でも、掛布雅之2軍監督を補佐する形で、若手育成に尽力して、多くの若手野手を一軍へ送り出した。井口は、そのあたりの実績も考慮して長期的な視野でスタッフ入りを打診したもの。

 現在、今岡は、まだ正式な返答を保留しているようだが、20年来の友人の新しい船出に協力することは濃厚だと見られている。

 人材流出に困ったのは阪神である。阪神は、金本監督の意向を汲む形で、掛布雅之2軍監督の退任を決定して、9月10日に発表した。四藤球団社長は、その際、世代交代を示唆、後任には金本監督の打撃理論と野球観を熟知している今岡氏、片岡篤史(48)1軍打撃コーチ、矢野燿大一軍作戦兼バッテリーコーチ(48)の2軍への移動人事が検討されていた。

 今岡氏が2軍監督に就任の場合は、大規模な1、2軍の入れ替えの人事は行われず、片岡氏が2軍監督になる場合は、交代で今岡氏が1軍打撃コーチに昇格するプランも検討されていた。

 今岡氏は、2015年オフに2軍へ入閣する際にも、金本監督が「幅広く野球を勉強させたい」との意向を示して、打撃コーチだけでなく総合コーチという肩書きをつけて、チーム全般に目配せできるようなポジションにつけた。その意味で2軍監督への昇格は適任だったのだが、今回、流出が濃厚となったことで、こられのプランは、すべて一旦、白紙に戻ることになった。