横浜DeNAのラミレス監督が2年連続CSへチームを導いた(左から2人目。資料写真)

セ・リーグの熾烈な3位争いが1日に決着した。横浜DeNAが4番筒香の27、28号など5本塁打で広島との壮絶な死闘を13-7で制し、一方巨人は同日、東京ドームで阪神に4-5で敗れたため、横浜DeNAの2年連続のCS出場が決定した。巨人は2007年にCS制度が導入されて以来、初めて出場を逃した。また同日、セ・リーグの順位もすべて確定した。

 両チーム共に午後2時スタートのデーゲーム。

 先にゲームを動かしたのは、横浜スタジアムの横浜DeNAだった。
 ラミレス監督は、「梶谷が出塁できれば、掻き回してくれる。打撃優先で戸柱」と2番に梶谷を入れ、6番に戸柱を使い、打線をいじってきた。

 一回一死から、その梶谷が四球を選ぶと、ロペスが広島の先発、岡田の高めに浮いたスライダーを見逃さずに30号2ラン。「入るかどうかわからないという気持ちで走っていた」。続く筒香も27号ソロをバックスクリーンへ。「甘くきたボールをしっかり強く打つことができました」。さらに二死一、三塁からは、打撃に定評のあるウィーランドの左前タイムリーまで飛び出て4-0と主導権を握った。

 だが、2回に先発のウィーランドは、西川、岩本の連続二塁打で1点を失い、二死満塁になってから丸のショートへの平凡なゴロを倉本がジャックル。その間に1点を追加されて2-4と2点差。
 
 一方、東京ドームの巨人ー阪神戦は、3回にゲームが動く。巨人の先発、田口が3回二死一、三塁から糸井にレフト前にタイムリーヒットを落とされて失点。大山にも2点タイムリーを浴びて0-3と先制されたが、4回に村田が、3試合連続の一発。一死一、三塁から小林がスクイズを決めて1点差に迫る。

 巨人は、5回から前日、わずか4球で危険球退場した畠をマウンドに送ったが、頭部に死球を与えたその上本にレフトへ本塁打を浴び、動揺している間に続く糸井にもライトへ本塁打を許して、再び2-5とリードを広げられた。

 阪神リードの途中経過が、電光掲示板に映し出されたハマスタは大きく沸いたが、3回一死二、三塁から 會澤がライトスタンドの最前列に飛び込む逆転の3ラン。5-4とゲームをひっくり返されてしまった。

 横浜DeNAは、3回二死二、三塁のチャンスに、またウィーランドが今度はレフトスタンドへ逆転の3号3ランを放つ。しかし、肝心のピッチングの方は制球が甘く、5回二死から走者を置き田中に8号同点2ランを浴び7-7。試合は激しい乱打戦となった。

 横浜DeNAは、CS出場へ執念を見せる。その裏、筒香がライトの最上段に、この試合2本目となる28号の勝ち越しソロ。さらにこの日3本目となるウィーランドのヒットでつないで作った二死一、三塁の追加点機に、倉本が貴重なタイムリーをライト前へ弾き返して9-7と2点差とした。

 横浜DeNAは、6回から砂田に継投。ウィーランドの5回の打席は、打者として送ったラミレス監督の奇策で、それが見事に当たったことになる。横浜DeNAは、6回にも梶谷が広島の3番手左腕の佐藤からライトへ21号ソロ。この回、併殺崩れの間に1点を追加して、11-7とリードを広げた。

 先にゲームを終えたのは巨人。阪神が6回から石崎、7回桑原、8回マテオの“勝利方程式”を繰り出すと打線が沈黙したが、9回ストッパーのドリスに対して食い下がった。

 一死一塁から代打・亀井の右中間を破るタイムリー二塁打で1点を返し、さらに二死から代打・宇佐美がセンター前に落として1点差。巨人ベンチは代走に重信を送り勝負を仕掛けたが、陽はピッチャーゴロに倒れて4-5で午後4時58分にゲームセット。横浜DeNAの広島戦はまだ続いていたが、本拠地最終戦のセレモニーが東京ドームで行われ、高橋監督が、「ファンの皆様の大きな期待を感じながら今シーズンスタートしましたが、前半戦は苦しい戦いとなり、後半は選手の頑張りでCS争いまで来ましたが、この現実を受け止めて前へ進んでいきたいと思います」と、マイクを使ってファンへの挨拶を行った。
 
 一方、横浜DeNAは、7回に3日前の阪神戦に先発したローテーションの井納を投入した。「巨人敗れる」と一報の入った8回からはパットン、その裏、攻撃の手を緩めることなく追加点を奪い、9回は山崎につなぐ磐石のリレーで広島の反撃を許さず、CS出場を決めた。
 阪神(2位)と横浜DeNA(3位)のセ・リーグ、クライマックスシリーズのファーストステージは14日から甲子園球場でスタートする。