本田のビックマウス後継者の小林祐希がアピールを決意(写真:田村翔/アフロスポーツ)

ハリルジャパンに招集されるたびに、背負う数字が変わる。自身の象徴となる背番号とまだ出会えていないのは、日本代表のなかに揺るぎない居場所を築けていないことを物語っている。

 日本サッカー協会から4日に発表された、ニュージーランド(6日・豊田スタジアム)およびハイチ(10日・日産スタジアム)両代表との国際親善試合に臨む日本代表メンバー24人の背番号。約11ヶ月ぶりの国際Aマッチ出場を狙うMF小林祐希(ヘーレンフェーン)は、初招集から数えて5つ目の背番号となる「17」を託された。

 6大会連続6度目のワールドカップとなる、来年6月開幕のロシア大会出場を決めてから初めて迎えるシリーズ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はFW本田圭佑(パチューカ)、FW岡崎慎司(レスター・シティー)、そしてMF長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)のベテラン勢を、コンディション面などを考慮して招集しなかった。

 必然的に本田の「4」、岡崎の「9」、長谷部の「17」を誰かが背負う。果たして、「4」のDF植田直通(鹿島アントラーズ)、「9」のFW武藤嘉紀(マインツ)とともに、小林も長く3人の象徴となってきた背番号の持ち主となった。

 一方で同じレフティーの小林は、ジュビロ磐田時代は「4」をつけ、物怖じしない強気な言動、いわゆるビッグマウスぶりでも本田と比較されることが多かった。

 面識がなかったにもかかわらず、昨年1月には当時ACミラン所属の本田をミラノまで訪ね、食事をともにした。同年6月に小林が日本代表に初招集された際には、特にメンタルの強さに期待を込めてこんな言葉も残している。

「すごく自信をもっているし、何も恐れずにしっかりと発言する意味で、自分の若いころと少しダブる部分もあるのかなと」

 ゆえに本田が不在の今回は、実は「4」を望んだのではないか――。取材エリアで「17」を背負う胸中を聞かれた小林は、不敵な笑いを浮かべながら言い放った。

「オレは『本田の後継者』でも『長谷部の後継者』でもない。オレは小林祐希なので。背番号でどうこう見られるのは別にいいけど、オレはオレらしくやりたいと思います」

 表現的に誤解を招きがちだが、長く日の丸を背負って戦ってきた先輩たちへの敬意が欠けているわけではない。逆に小林自身も「先人たちのいい部分は盗んで取り入れている」と語っている。

 ならば、何をもって「オレはオレらしく」となるのか。「13番」をつけながらベンチで日本の勝利を見届けた8月31日のオーストラリア代表戦を振り返ったとき、自分にしかできない具体的なプレーが思い浮かんでくるという。