74球でマウンドを降りたが貴重な勝利をあげたダルビッシュ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

ナ・リーグ地区シリーズ(3勝先勝)のダイヤモンドバックス対ドジャースが9日(日本時間10日)、アリゾナのチェースフィールドで行われ、地区シリーズ突破に王手をかけているドジャースは、ダルビッシュ有が先発。5回3分のゼロを投げ、ソロアーチを浴びた1失点だけに抑える2安打7奪三振の好投を見せて勝利投手となった。ただ3-1で迎えた6回、先頭打者に死球を与えた時点で、わずか74球で緊急降板指令。ダルビッシュにとって不本意な途中降板していた。チームは継投に成功。8回は前田健太が3人で抑え、3-1で逃げ切り3連勝で2年連続14度目となるリーグチャンピオンシップ進出を決めた。ナ・リーグ覇者の座を争う相手は、カブス対ナショナルズの勝者となる。ダルビッシュは、ポストシーズン初勝利。

 勝てばリーグチャンピオンシップ進出が決まる大一番でダルビッシュが芸術的なピッチングをやった。立ち上がりの初回こそ一死からマルテに内野安打を許すが、それ以降、打者13人をパーフェクト。スライダーを軸に変化球を主体にしたピッチングで、ホームベースを幅広く使ってボールを四隅に散らした。ストライク先行の芸術的なコントロールで、もう後のないダイヤモンドバックス打線を寄せ付けない。2番打者から始まった4回は圧巻の三者連続三振だ。

 一方、ドジャース打線は、今季17勝のエース、グレンキーに対して、初回にトップバッターのテイラーの二塁打から作った一死一、三塁のチャンスにベリンジャーの一塁ゴロの間に先制。さらに5回に、ベリンジャーが左中間へソロアーチを運んで貴重な追加点をマークした。

 ダルビッシュは、5回二死から甘く入ったスライダーをデスカルソに捉えられた。この日、2本目のヒットが、右中間のフェンスを越えるホームランに変わった。それでも1点のリードは守る。続くマシスの一塁へのファウルフライをベリンジャーが、関係者席に倒れこみながらキャッチするファインプレーでダルビッシュを盛り立てた。
 ドジャース打線は、さらにダルビッシュを援護。6回も続投したグリンキーからバーンズがレフトへソロアーチ。3-1とリードを再び2点差としてグリンキーを先にマウンドから引きずり降ろした。

 6回、ダルビッシュが、この回先頭の代打ウォーカーのヘルメットにぶつける死球を与えたところで降板指令。ボールが抜けはじめていたため、74球でマウンドを降りることになった。ポストシーズンの優勝請負人としてシーズン途中に移籍していたダルビッシュにとっては、やや不本意な緊急降板となった。

継投策となったドジャースは、8回から前田健太を投入した。第2戦では、中継ぎ投球で勝ち投手となったが、この日も、ポロックを三振、デスカルソを三塁ゴロ、代打のアイアネッタを三振。完璧な投球で9回、守護神、ジャンセンにつないだ。ジャンセンも3-1のリードを守り地区シリーズをスイープで制した。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします