国内最大となる7万2327人を収容できる日産スタジアムが舞台ゆえに、日本代表戦では珍しい空席がどうしてもクローズアップされる。ハイチ代表を迎えた10日のキリンチャレンジカップ2017の公式入場者数は4万7420人と、キャパシティーの約65.6%にとどまった。

 ホーム側のゴール裏は1階がほぼ満杯となったが、2階とアウェイ側のゴール裏の1・2階は空席が目立った。日本代表戦では久々となる当日券も登場。日産スタジアムの東西チケット売り場に約3000枚が用意され、コンビニエンスストアやプレイガイドのオンラインでも販売された。

 6大会連続6度目のワールドカップとなる、来年6月開幕のロシア大会出場を決めてから初めて迎える日本国内での国際親善試合シリーズ。苦戦を強いられたアジア最終予選を突破し、ロシアへの新たな一歩を踏み出す戦いで目の当たりにする数字や事象を、どのようにとらえるべきなのか。

 まずは日産スタジアムにおける、日本代表戦の公式入場者数と比較してみる。ワールドカップ・ブラジル大会以降では、2014年9月9日にベネズエラ代表戦、2015年6月11日にはイラク代表戦が開催され、前者が6万4007人、後者が6万3877人を記録している。

 ベネズエラ戦は火曜日夜の開催で、ハビエル・アギーレ前監督が指揮を執って2戦目だった。選手起用を含めた采配に注目が集まるなかで、代表2試合目のFW武藤嘉紀(当時FC東京、現マインツ)と代表デビューのMF柴崎岳(当時鹿島アントラーズ、現ヘタフェ)が初ゴールを決めている。

 イラク戦は木曜日夜の開催で、八百長疑惑で解任されたアギーレの後任として招へいされた、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の3試合目だった。この一戦で奪った大量4ゴールのなかには、FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)の初ゴールも含まれている。

 ともに就任したばかりの指揮官が、どのようなサッカーをピッチに具現化させるのか、という期待感があった。翻ってハイチ戦はハリルジャパンとして戦う31試合目であり、3連休明けの火曜日夜という開催条件も、客足を鈍らせる一因になったとも考えられる。

 招集されたメンバーのなかで、初顔はDF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)だけだった。これまでハリルジャパンに招集されながら、出場機会をなかなか得られなかった選手たちが大半を占めたこともあって、フレッシュさに欠ける点は否めなかったと言っていい。

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