ロッテの新監督就任会見を行った井口(右)は村田獲得へ前向き発言をした

千葉ロッテマリーンズの井口資仁新監督(42)の就任会見が14日、幕張のホテルで行われた。井口は2005年から4年間、メジャーでプレーしたが、メジャー経験のある日本人監督は球界初。また現役引退後にすぐに監督に就任したケースは兼任監督をのぞくと、2015年の巨人高橋由伸監督以来、8人目となる。

 会見に臨んだ井口は引き締まった表情で、「これからチームをどう立て直すか。ワクワクした気持ちと、どう変えるかと、身が引き締まる思い」と第一声。そして「現役時代は、9年間、常に優勝したい、と思って戦ってきた。その思いは一緒。今年の悔しさを来季にぶつけたい。フロント、選手がひとつになり、ファンの方々と一緒になって優勝に突き進みたい。マリンスタジアムに毎年、チャンピオンズフラッグを飾れるように頑張っていきたい」と目標を掲げた。

 すでに今月26日に行われるドラフト候補のビデオを見るなど、来季に向けての戦力補強についての仕事もスタート。その中でクローズアップされているのが、巨人を自由契約になった村田修一内野手(36)だ。

 この日の就任会見後には、「実績がある選手。まだまだできる。魅力がある」と獲得へ向けて前向きな発言を行った。「僕一人で決められる問題ではない」としながらも、「どんな存在になれるか」と、打線に軸のない状況のまま、監督を引き受けることになった井口監督は、村田が、チームの中心に座ってくれれば、来季を戦うカタチに目処が立つと考えたのかもしれない。

 今季のロッテで最多本塁打は、途中入団してきたペーニャの15本、次に鈴木の11本と、一発不足に泣かされてきた。一方、今季の村田は、新外国人、マギーの加入で、開幕からベンチを暖めたが、交流戦明けから三塁での出場機会が増え、結果的に118試合、414打席、打率・262、14本、58打点の数字を残している。今季の村田でも、ロッテの中では、日本人最多本塁打というわけだ。

 しかも、ロッテの三塁も、空白状態が続いている。今季は三塁に新外国人のダフィーを据えてスタート、42試合に起用したが、結果を残せず、代わって、中村が58試合、大嶺が34試合に出場した。中村は、打率・275、9本、32打点、11盗塁と、そこそこの数字は残したが、レギュラー確定とまではいかず、大嶺は、打率・206だった。今江が楽天にFAで出ていってから三塁手を固定できない状態が続いているのが実情だ。

 井口監督は、「敵は相手というより、まずは内側にある。チーム内競争を激しくしたい。空いているポジションを競争で奪いとってもらいたい」という方針を掲げており、村田が、そこに加われば、さらにチーム内競争が激しくなり、最下位に沈んだチームに、化学反応を起こす可能性がある。

 球団サイドも、戦力補強や組閣に関しては、井口新監督の要望をできる限り反映させたいという方向で、井口新監督の熱烈ラブコールを受けて、村田の獲得交渉に動きだす可能性は高い。

 一部の報道によると、村田自身は、どのチームでも選別することなくプレーする考えを示しており、ロッテが、正式に獲得に動けば、入団への障害はないだろう。ただ、ヤクルトなど他球団も獲得調査に動く可能性が残されており、争奪戦となれば、最終的には条件闘争に発展しそうだ。