ヤンキースの田中将大は13日(日本時間14日)、敵地ヒューストンでのア・リーグ優勝決定シリーズの第1戦に先発し、強打のアスロトズ打線を6回4安打2失点に抑える好投を見せた。しかし、敵のエース、カイケルが7回4安打無失点10奪三振と、田中を上回る快投をして1-2のスコアで、マー君に黒星がついた。

メジャーリーグ公式ホームページは「田中は良い投球をしたが、ヤンキースは抑えられた」という見出しで報じた。 「タナカは負けたが、右腕はいいピッチングをした。アストロズを4回に入るまで無安打に抑え、6イニングを2失点に抑えた」と、敗戦投手となったが、2失点ピッチングを高く評価した。

さらに9回にソロ本塁打を放ち、ヤンキースで唯一の得点を挙げたバードの談話を取り上げている。
「勝ち進みたいのならば、いい投手といいチームに勝つしかない。今日の試合はヒットがでず、得点も足りなかったが、試合そのものはよかったと思う。マサ(田中)がいいピッチングをした」

 辛口の地元紙のひとつ ニューヨーク・デイリー・ニュース紙電子版も「田中は負け投手になったが、3試合連続して先発投手として力強い投球をした」という見出しをつけてマー君を称えた。

レギュラーシーズンの最終登板、7回無失点の圧巻投球で逆転のきっかけを作りあげた地区シリーズの第3戦、そして、このア・リーグ優勝決定シリーズの第1戦と、3試合続けて好投したことを評価した。

「ダラス・カイケルが、またもやヤンキースを相手に圧倒的な投球をした。田中は、ア・リーグ優勝決定シリーズの第1戦で6回を投げて、1-2で負けた試合を振り返り、《もっとよい投球をしなければいけなかった》と思っているようだ」とも伝えた。

同紙の記事によると、実際に田中は通訳を通じて「次回は、もっといい投球をしなければいけない」と話したという。同紙は、この言葉から自分に厳しい田中の気持ちをこのように分析した。

「15奪三振をしたレギュラーシーズン最後の試合や、1-0で勝ち、チームの落胆を救った地区シリーズの第3戦と比べたら、彼が、そのように考えるのも、本当のことなのかもしれない」。

今季ベストの投球ではなかったかもしれないが、不安定だったレギュラーシーズンの田中の状態から考えれば、3試合連続で好投ができたことは、ヤンキースにとっても、田中にとっても大きいことは事実。

 同紙は、「ジラルディ監督もヤンキースも1億5500万ドル(約161億円)の右腕のこのようなパフォーマンスをうれしく思っているだろう」とも述べている。
 
 アストロズのヒンチ監督は、「両投手による何と素晴らしい試合の始まりだっただろう」と、カイケルと田中の両エースの投手戦を褒めたそうだ。

しかし、マー君は、対アストロズに対して、これで通算6試合で、0勝4敗。その相性の悪さを指摘する記事も出た。ニューヨークタイムズ紙は、「田中は、2015年のワールドカードで0-3で負けたときと同じように、田中は、カイケルを相手に不運な投球となった。アストロズほど田中を痛い目にあわせているチームは他にない」と表現した。田中は、2015年10月6日に行われたワイルドカードゲームの先発に抜擢されたが、ここでも、カイケルと投げ合って、5回4安打2失点の内容で敗戦投手となっている。

ア・リーグ優勝決定シリーズでは、田中は18日(日本時間19日)の第5戦での先発が再び予定されている。今度こそ、対アストロズへの苦手意識を解消することができるのだろうか。