マリナーズ、ヤンキースなどで活躍、昨年8月に引退したアレックス・ロドリゲス氏(42)が米インタビュー番組の収録で、現役時代の自身のステロイド使用を後悔する告白をした。

 米ESPN専門局は、それを受けて「アレックス・ロドリゲスは、パフォーマンス向上剤使用での出場停止処分について、どれほど愚かなことかと語った」というタイトルで報じた。

複数の米メディアによるとロドリゲスは10月18日に放送される「オーディエンス・ネットワーク」の「アンデバイアブル」というインタビュー番組で、過去のステロイド使用について答えた。現役時代にも、すでに禁止薬物使用の告白、謝罪を行ってきたが、引退後に、あらためて“しくじり反省”を口にした。

ESPNの記事は、「アレックス・ロドリゲス氏は、22年間の選手生活のなかでステロイドを使ったことがあるということを認め、それが彼にとっては巨額の損失、将来の野球殿堂入りの損失になったと話した。しかし、臀部や股関節の慢性的な痛みと素晴らしい成績を残したいという願望が、ロドリゲスにパフォーマンス向上薬を使う動機を作ってしまった」と伝えた。

ロドリゲス氏は、通算696本塁打、打率2割9分5厘など、素晴らしい成績を残す一方で、ステロイドなど禁止薬物使用で出場停止処分を受けた。

  同記事ではインタビューに答えたロドリゲスの話の一部を引用している。

「あのことを振り返ると、多くの失望を感じる。何億ドルもの大きな契約が保証され、文字通り、ソファに座ってぶくぶく太っていくこともできる。どれほどにも、愚かになれる。あのことで僕は4000万ドル(約44億7000万円)を犠牲にし、僕の評判を失い、殿堂入りでさえ犠牲になるかもしれない」

Aロッドは、薬物規定違反による出場停止処分を科され、2014年の1シーズンはプレーできなかった。その年の年俸を失っただけでなく、眠れぬ日々を送っていたことも明かした。

「夜になると座っていたのを覚えている。朝の4時や5時だったかもしれない。100日の夜をそうやって過ごしたと思う。涙が出てきて上を見上げて、僕は何とどうしようもないなことをして、こんなことになってしまったのだろう。僕は本当に馬鹿で、ポケットのエースを持っているのに負けてしまう方法を見つけてしまった」。

Aロッドは、現在はFOXスポーツの解説者をしていて、出場停止処分を受けたことについては、言い訳や弁解はしないとしている。

ロドリゲス氏は、インタビューで、2人の娘と離婚した元妻への謝罪の言葉も口にしたそうだ。

「僕がやらなければいけないことで、最も難しいことは、娘に自分がミスをしてしまったことを認めなければならなかったことだ。彼女たちに話をしたとき、彼女たちは話を聞いてくれたが、僕にがっかりし、僕はそれを挽回するチャンスがなかった」

ロドリゲスの通算本塁打696本は、バリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースに次いで史上4位。2009年にはヤンキースの一員としてワールドシリーズ優勝も経験している。
 その戦績は、殿堂入りにふさわしいものだが、バリー・ボンズと共に、過去の薬物使用が問題になって殿堂入りは困難だとされている。今回の正直な告白と反省の弁が、今後の殿堂入りにどんな影響を与えるかは不明だが、全米に大きな波紋を広げている。