“金がないなら知恵を絞れ”とばかりに、ここ数年独自路線で他局とは一線を画してきたテレビ東京が、またまた斬新な番組を放送して話題を集めている。

 その番組というのが、同局が“秋のテレ東深夜グルメ祭り”として10月3日、10日に放送した「ハイパーハードボイルドグルメリポート」だ。

現役マフィアのボス、抗争中のギャング、娼婦が登場

 同番組は、ディレクターがカメラを片手に度胸一つで世界各地のヤバい地域に飛び込み、現役ギャングやマフィア、娼婦など、ヤバい人たちの食事を紹介するという前代未聞の内容。

 今月3日に放送された前編では、致死率の高いエボラ出血熱にかかった女性、売春で生計を立てる元少女兵、台湾マフィアの組長などが登場。

 さらに同月10日の後編では、ロサンゼルスで抗争中のメキシコ系、黒人系の現役ギャングが登場し、番組を見た視聴者からは「めちゃくちゃ面白かった」、「内容ヤバすぎ!」「テレ東、また神番組の制作に成功!」などインターネットを中心に賞賛の声が挙がった。

 そうした中、同番組は同業者である“テレビマン”の間でも大きな話題となっている。

 「とにかくヤバい人たちのコミュニティーに潜入していく緊張感、臨場感がものすごく伝わってくる。銃、コカイン、刑務所から出所したばかりの男たちと、日本では考えられないモノ、人物が次々と出てきますからね。安全なハズのテレビを見ているこちら側も、思わず手に汗握る状態が続く。とにかく内容が濃い」とは番組制作会社のフリーディレクター。

計算された演出力で視聴者を引き込む

 同番組の魅力は、番組スタッフが命を顧みずにヤバい地域に出向き、ヤバい人物に出会うというテレビとしてはギリギリの内容の魅力もさることながら、その演出方法にもあるという。

 「ワイプ画面に映るMCの小藪千豊さんの真剣な表情と、少々乱暴な言葉遣いのテロップがいい味を出している。ナレーションが一切ないというのも、かえってリアル感を際立たせています。登場する人間は本当にヤバい奴らばかりですが、最終的にその人の食べる“飯”を紹介することで、ヤバい奴らの人間らしさが浮き彫りになり、そのギャップが視聴者にとって心地よい落とし所になっているのではないでしょうか」(バラエティー番組を手掛ける放送作家)

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