定数が475から465に10減

[グラフ]「3分の2」「絶対安定多数」は何議席?

 10月22日に投開票される衆議選は、今回から総定数が465となりました。前回の475から小選挙区6、比例代表4の計10議席減ったのです。前回2014年選挙の「1票の格差」2.13倍を最高裁判所が「違憲状態」と判断したのを受けての改正で、わずかに2倍を切ると推計されています。

 衆院選ではさまざまな意味での「勝ち負け」が存在します。憲法改正をめぐり、国会が改憲案を発議できる「3分の2」の議席数にも注目が集まります。それも踏まえ、ここでは獲得議席割合で一般に論じられる数字を取り上げてみました。

【図】戦後最低は前回の「52.66%」 衆院選の投票率、今回は?

●3分の2は「310」

 465÷3×2=310で計算されます。重要なのは2点。1つはこの数を超えたら「再可決」という武器を与党(首相の味方)は得られるというところです。

 衆議院可決(過半数)、参議院否決(同)と法案の賛否が異なった場合、首相の指名や予算など最終的に衆議院の議決で決まるケースを除く大多数を衆議院で再可決するために必要な割合なのです。衆議院は首相の最終的指名権があるので与党が少数の場合(後述)を除いてたいてい過半数を持っています。しかし参議院は野党多数の状態もあり得ます。これを「ねじれ」と呼び、苦しんだ内閣も多くあるのです。そうした場合でも3分の2があれば参議院の意思にかかわらず法案を世に送り出せるので重要な数字です。

 もう1つ重要なのは、憲法改正の発議(国民に改正案を示す)要件であるという点。衆参両院の本会議で総議員の3分の2以上の賛成で可決すれば、国会が憲法改正案を提案できます。ただ、そのためには参議院でも3分の2以上の賛成が必要となるので衆議院だけではできません。

●過半数は「233」

 与党の常識でいえばマックスが「3分の2」超えとすればミニマムは過半数の維持です。解散前の与党、自民党の安倍晋三首相も「勝敗ラインは(自民と連立を組む公明合わせて)過半数」と言明しました。単純に465÷2ではじき出します(小数点以下切り上げ)。前述のように首相指名は最終的に衆議院の議決が優先されるので、過半数さえ握れば現与党はそのままでいられるし、野党勢力が奪い取れば政権交代も可能です。

 なおこれより低い目標として「比較第1党」があります。比較的大きな3つ以上の勢力があって、それぞれが連立しないと仮定すると首相指名投票で3人以上の争いとなり、過半数を持っていなくても首相を出す与党になり得ます。これを少数与党と呼びます。

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