[写真]当確者への花つけ時にもほとんど笑顔をみせなかった安倍総裁(Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 自民党総裁の安倍晋三首相は22日夜、党本部の開票センターで報道各社のインタビューに応じた。勝敗ラインとしていた与党の自民公明両党で過半数(233議席)を大きく上回る見通しが報じられ、「この勝利は謙虚に受け止め、誠実に政策を進め、結果を出していきたい」と終始表情を崩さなかった。

【中継録画】衆院選「自民党」開票センターの模様

憲法改正論議「希望の党などとも話し合う」

 午後9時40分ごろ党本部に入った安倍首相は、先に開票センターに入っていた高村正彦副総裁や岸田文雄政調会長、二階俊博幹事長ら党役員と次々握手。掲示板上の当確となった公認候補者の名前にバラを付けていった。掲示板は自民党大勝を象徴するかのように赤いバラで埋まっていったが、安倍首相は口を真一文字に結んだまま。報道陣からリクエストが出ても、最後まで笑顔を見せることはなかった。

 インタビューでも、勝因について「しっかりした政治基盤の上で政治を進めるようにという国民の声だと思う」としながらも、支持率低下など政権に向けられている視線の厳しさを意識し、「謙虚に」「誠実に」との言葉を繰り返していた。

 一方で、「街頭演説でずいぶん多くの制服を着た高校生がいるということは今までになかったことだと思うし、赤ちゃんを連れたお母さんやお父さん、政策を関心持って聞いていただいた」「北朝鮮情勢により敏感になっているように思う」と若い世代を中心に、政策への関心が広がったという感触も語った。

 またテレビ各局のインタビューでは、憲法改正の国会発議が可能となる3分の2(310議席)をうかがう見通しとなったことを受け、「憲法改正は必ずしもスケジュールありきではない。2020年(施行)はひとつの目標」と述べ、「与党だけの発議は考えていない。希望の党など憲法改正に前向きな理念のほかの政党とも話し合っていきたい」と憲法改正の議論を希望の党を含む他党と連携しながら深めていきたい考えを示した。

 来年秋の総裁選3選については「1年くらい先のことで今申すべきことではない。控えなければならない」と述べるにとどまった。