広島にペナントレースでは14・5ゲーム差をつけられていた横浜DeNAが下克上CS突破を果たしたことで、CS廃止論が議論に

セ・リーグのクライマックスシリーズは、横浜DeNAがセでは史上初となる3位チームの下克上を成し遂げ幕を閉じた。広島とのファイナルステージは、初戦に1敗した後から4連勝。1勝のハンディをもらっていた広島は横浜DeNAの勢いを止めることができなかった。ペナントレースは広島が独走V。広島と横浜DeNAとのゲーム差が、14.5差もあったことから、ファンや関係者の間では、「ペナントレース優勝の価値は?」「CSのルールを見直す機会」「CSはもういらない」など、CS廃止論の声まで出て議論が沸騰している。

 CS廃止論を強く訴えるのが、ヤクルト、西武の監督として“日本一”になっている広岡達朗氏だ。

「選手権(日本シリーズ)はペナントレースの優勝チーム同士が争うべき。横浜DeNAに14、5ゲーム差もつけて独走優勝した広島が、選手権に出ることができないのならば、選手権の存在価値が下がるし、なんのための143試合を戦い抜いた優勝なのかということになる。過去の選手権の歴史と同列に並べることにも問題がある。CSの導入は、営業面を考慮してのものだろうが、もうCSはやめたほうがいい。メジャーの真似をしているのかもしれないが、そもそも、メジャーとは、球団数が違い、あちらは、地区制度が導入されていて、ア・リーグ、ナ・リーグの優勝は、ポストシーズンゲームで決まる仕組みになっている」

 メジャーリーグでも、1997年に初めてワイルドカードからマーリンズがワールドシリーズを制し、2002年には、初めてジャイアンツ対エンゼルスのワイルドカード同士のWSが実現した。ちなみに、ジャイアンツには、新庄剛志がいて日本人としてWS初出場を果たしている。2003年には、ナ・リーグ東地区で1位のブレーブスに10ゲーム差をつけられたマーリンズが再びワイルドカードから世界一になったが、マーリンズが東地区で貯金「20」の勝率を残していたこともあって“下克上”に対して議論が起きることはなかった。

 メジャーは、チーム数が多いため、地区制度が確立されており、リーグ優勝は、あくまでも、地区優勝決定シリーズ後の、リーグチャンピオンズシップの結果で決まるため、「リーグ優勝したチームがWSに出場できない」という矛盾が生まれないシステムになっている。

 一方、CS存続を主張するのが、2度“下克上日本一”を経験している元千葉ロッテの里崎智也氏だ。