月3万円ビジネスの提唱者である工学博士・藤村靖之氏の著書『月3万円ビジネス100の実例』(晶文社)をペラペラとめくると、「ロケットストーブ作り」や「高齢者のパソコン教室」など、さまざまな事例が載っている。一体どのようにすれば、月3万円ビジネスのアイデアを生み出せるのだろうか。月3万円ビジネス協会代表理事、前田敏之さん(42)オススメの手法は、「ワークショップ」と「引きこもり」の2つだ。

会社に壊されない生き方(10) ── 月3万円ビジネスで生きていく(上)

自宅敷地内に置かれた薪は豊かさの象徴でもある。

 「ワークショップ」について、前田さんは「人が集まり、気軽に話せる環境で、優秀なファシリテーターがいれば、いくらでも出てきます。2〜3人でもできます」と話す。

 会合では、たとえば「この建物でできそうなこと」「〇〇さんができそうなこと」「特産品を使ったビジネス」など、ある程度テーマを絞って考えればポイントが定まり、アイデアが浮かびやすいという。この「ワークショップ」も、前田さんの月3万円ビジネスの1つだ。

 もうひとつの「引きこもり」とは、テレビやネットなど外部の情報を遮断して、1人で集中して考える手法を指す。「引きこもり」の可能な環境づくりが難しい場合は、鈍行列車や高速バスによる旅行など「引きこもり」しやすい環境を選ぶのも良いという。もちろん、その間スマホの電源はオフにする。

自宅の土地の広さは約100坪、敷地内には小屋が3つもある。

 「引きこもり」環境を整えたあとは、「『今の自分にできること』と『自分が使える環境』という組み合わせで考えるのです。『自分』と『友人 』でもいいでしょう。今のリソースでできることの組み合わせだけを考える作業です。『やりたいこと』の中で『今から始められること』を絞り出すのでも良いかもしれません。ビジネスのアイデアを考えることがとても愉しい、と感じられるようになると、より課題に向かいやすくなるでしょう」。

 「ワークショップ」は多少非現実的な場合も多いがアイデアは広がり、「引きこもり」は自分と向き合って現実的なアイデアが生まれやすいという。前田さんは、両方やってみてさらに絞り込むのも良いやり方と話す。

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