海外FAを決断したロッテ涌井のメジャー評価は?

今年、1995年に野茂英雄がドジャースに移籍して以来続いていた日本人選手のメジャーデビューが、22年で途切れた。また今季、大リーグに所属した日本人選手はわずか8人。一時期は、百花繚乱の様相を呈したが、上原浩治、岩隈久志ら故障者も多く、ダルビッシュ有と前田健太がワールドシリーズに出場したとはいえ、華やかさを欠いた。

しかし来年、一気に日本人大リーガーが増えるかもしれない。

 大谷翔平(日本ハム)、牧田和久(西武)が、ポスティング制度を利用しての大リーグ移籍を目指し、平野佳寿(オリックス)、涌井秀章(ロッテ)が海外FA権を行使する見込みだ。

 今回は、牧田、平野、涌井について話を進めるが、西武がポスティングでの移籍を認めた牧田に関しては、すぐさま米メディアも反応し、6日朝には、トレードの噂などを専門に扱う「トレード・ルーマーズ」というサイトが早速、そのことを伝えている。

「(メジャーには少ない)アンダースローでもあり、それなりに中継ぎとしてマーケットがあるのではないか」
 好意的なニュアンスだったが、あるナ・リーグのスカウトにも聞くと、「契約に苦労しないのでは」と同様に高い評価だった。

「三振が少ないのは気になるが、制球はいい。何より、メジャーにはいないタイプの投手だ。かつての高津(臣吾)を彷彿とさせ、相手は彼の軌道に慣れるまでは、苦労するだろう」

 メジャーにもブラッド・ジーグラーやジョー・スミスなど、アンダースロー投手はいるが、「彼らとは、球筋が違う」という。

「今年のWBCを覚えているが、まっすぐが浮き上がるようだった。相手打者は球速以上に速く感じるはず。特に右打者は、苦労するだろう」

 このプレーオフでドジャースの前田健太は、対右のリリーフとして起用されたが、同様の起用を想定した需要があるということか。

 一方、別のア・リーグのスカウトは、「ロングマンとして使える」と評価をした。

「先発経験もあるだけに、それなりに左打者の攻め方も知っているだろう」

 では、相場はどうかと聞けば、「2年総額250万ドル(約2億7500万円)+出来高」とし、続けている。

「33歳で開幕を迎えるため、その点で総額が抑えられるかもしれないが、その分、登板数の出来高で厚みを持たせれば、折り合うのは難しくないのではないか」

 続いてオリックスのクローザーとして実績を残した平野だが、ナ・リーグのスカウトは、「すでに、複数の球団が動いているはず」と話した。