前哨戦は連敗。青学大の名将、原監督は箱根での逆襲にどんな秘策を練るのか(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「駅伝3冠」と「箱根V3」を達成した王者・青学大が苦しんでいる。10月の出雲駅伝は東海大のスピードに屈して2位。11月の全日本大学駅伝(以下、全日本)は一度もトップ争いに加わることなく、3位に沈んだ。

 力負けした出雲駅伝はともかく、全日本は「やっぱりミスしたチームは勝てない。今回はデコボコな駅伝でした」と、青学大の原晋監督が話していたように“負け方”が良くなかった。

 1区中村祐紀(4年)がトップと1分17差の10位と大きく出遅れ、2区以降は追い上げムードに入ったものの、5区下田裕太(4年)が不発に終わり、優勝争いから脱落した。

 青学大が全日本で惨敗したのはなぜなのか? その最大の理由はベストメンバーが組めなかったことにある。区間エントリーの段階で「あれ?」と思った2区間(1区と5区)で失速。出雲に続いてアンカーに配置された橋詰大慧(3年)も当日変更で外れた。
 
 早々と取材を切り上げた原監督は、チームの現状についてほとんど語ることはなかったが、全日本はチームの足並みが揃っていなかったことは間違いない。いずれにしても今回の区間配置には原監督の“迷い”があらわれていたように思う。

 順当なら1区は今年の箱根と出雲でスターターを担った梶谷瑠哉(3年)で、最終8区(19.7km)は昨年の東京マラソンを2時間11分34秒で好走した下田の起用が有力だったが、ふたりは別の区間にまわった。
 
 梶谷は出雲の終盤でフラフラになったこともあり、箱根を見据えて単独走が得意ではない中村を1区で試したことが裏目にでた。下田は左足にできたマメの影響で10日ほど練習が抜けていたため、19.7kmの最長区間には起用できず、11.6kmのショート区間の5区でも本領を発揮できなかった。

 箱根駅伝で4連覇を目指す青学大は、果たしてV字回復できるのか?
全日本の戦いを終えて、正月の晴れ舞台に向けてクリアしなければいけない「課題」が見えてきた。

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