神崎蘭子/ににゃ(@ninyadayo777)THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS

 作品性にこだわった「コスプレ写真」を撮影する写真家は、そのアプローチもさまざまだ。コミケなどコスプレイベントで撮影して、その魅力に取り憑かれた者もいれば、まったく別のアプローチから本格コスプレ写真の世界に魅了された者もいる。今回は、もともと「廃墟写真」の撮影を嗜好していたが、その廃墟とコスプレを融合させることに作品性を見出したHEBUさんの「こだわり」について、作品とともに話を聞いた。

【連載】今、“コスプレ写真”が熱い

全国でも珍しい「コスプレオンリー」写真展を立ち上げ

地元・大阪でコスプレ写真展も主宰するHEBUさん(左)

 大阪で広告や商業誌のエディトリアルデザインなどを生業とするHEBUさんは、2009年ごろから趣味でコスプレ写真を撮り始めたという。

 「もともと廃墟や“工場萌え”系の写真集などに刺激され、廃墟の写真を撮っていたんです。そのころ、ちょっとスランプに陥って違うジャンルの写真を模索していたとき、とある廃墟で超有名なカメラマンとコスプレイヤーが撮影をしていたんです。コスプレというものを撮ってみるかという軽い気持ちから始めたんですね(笑)」

 その後、コスプレイベントに参加したり、当時流行っていたSNS「ミクシィ」のコミュなどに参加し、何人かのコスプレイヤーと仲良くなった。その中で「知り合ったコスプレイヤーたちが、作品に対する熱い気持ちをぶつけてきてくれたんです。これは真剣に向き合わなければアカンなと思いました」

 広がったコミュニティの中で、作品志向の写真家やコスプレイヤーなどに声をかけ、地元・大阪のギャラリーカフェで全国でも例を見ないコスプレ写真オンリー写真展「Layers」の1stを開催。予想以上の反響があった。

 「すごい人数が来場してくれて、コスプレに興味ある人が多いんやなと思いました。熱い想いを持った同好の士は意外と多いことがわかりました」

 しかし、この写真展の成功で、HEBUさんは満足して少しコスプレ写真から離れることになる。