日産自、無資格検査問題で会見

 工場で完成した新車の最終的な検査を国の規定に反して、無資格の従業員が行っていた問題で、日産自動車の西川広人社長は17日午後4時半から、横浜市の日産本社で記者会見した。

 ※一部、判別できない個所がございますことをご了承ください。

【中継録画】日産西川社長 無資格検査問題で記者会見

西村社長からのあいさつ

司会:ただ今より、完成検査問題に関する記者会見を始めさせていただきたいと思います。本日は大変お忙しい中、ご出席いただきまして、誠にありがとうございます。それではまず初めに社長の西川よりごあいさつを申し上げたいと思います。

西川:初めに私から今回の一連の不祥事、不適切な完成検査、その後のリコール、販売停止と、長年にわたる不適切な完成検査の問題ですね。皆さまからご信頼をいただいていること、これを裏切る行為になりました。日産に対する信頼を裏切り、そして国交省をはじめとする皆さまのわれわれに対する信頼を裏切る結果となりました。あらためて深くおわびを申し上げたいと思います。大変申し訳ございませんでした。

 今後の取り組みを通じて、皆さまからのご信頼を再度いただけるように取り組んでいきたいと思っております。

 本日午後、本事案に関します最終報告を、国交省さまのほうへお届けをいたしました。局長からは大変厳しいお言葉もいただきました。これから信頼回復に向けて進めてまいりたいと思います。本日はそのご報告を申し上げた内容に沿って、皆さまにご説明、ご報告をしたいと思っております。

 それではまず日産の物づくりの責任者で生産、出荷再開に向けた指揮を執っております山内のほうから工場の完成検査、今回起きたこと、そして再開のために採った手段、それからさらに今後、再発防止を徹底していくための策ということで、まずお話をさせていただいた上、それで私からさらにご報告をさせていただきたいと思います。それでは山内さん、お願いします。

再発防止策について

山内:山内でございます。よろしくお願いいたします。それでは着席で説明をさせていただきます。皆さまに事前にお配りした資料があると思いますけれども、その中のプレスリリースの中に記載のあります再発防止策について、私のほうから少し説明をさせていただきたいと思います。プレスリリースの7ページからだと思います。よろしくお願いします。

 まず完成検査ラインの構成およびオペレーションの修正に関する対策でございますけれども、以下のような対策を実施しております。9月18日以降の一連の日産の工場への国土交通省さまの立ち入り検査の中で、完成検査員による印鑑の不適切な使用が指摘されております。これに関しまして印鑑の管理の強化を実施いたしまして、それを基準書に落とし込んでおります。

 また、完成検査の実施場所を区画化して、セキュリティーゲートを設けて、完成検査員以外の人間の立ち入りを制限いたしました。さらにセキュリティーのレベルを上げていくために顔認証による入出場管理の導入を計画しております。これは2018年3月までに導入を完了する予定でございます。また、完成検査員であるということが外から見てもすぐ分かるように、完成検査員の作業帽の色を赤に変更して、さらに帽子に資格を明示いたしました。

 完成検査ライン、いわゆるテスターラインでございますけれども、この中に編成上、完成検査ではない工程を混入せざるを得ない場合がありますけれども、そういった場合でもテスターライン上の全ての工程を完成検査員が担うということで、完成検査員以外の者がいない状態といたしました。さらに追浜工場をはじめ複数の工場において、完成検査票と実際の検査作業の手順を示した標準作業書の間に乖離があることが判明いたしました。この乖離は検査項目の実施漏れにつながったり、また、完成検査員以外の人間が完成検査をするということにつながる恐れがございますため、11月7日の生産の再開に合わせて、全工場において完成検査票と標準作業書の整合の確認を実施いたしました。

 続きまして完成検査員の任命基準の見直し、教育基準の強化についてでございますけれども、完成検査員の任命・教育基準書に、任命されていない検査員は完成検査に従事してはならない、ということをあらためて明記をいたしました。教育内容やその期間につきましても、これは他社の内容も勉強させていただいた上で、より厳密に運用しやすい内容に改善をしていくつもりでございます。

 また、本調査の中で教育や試験の運用がずさんであり、試験解答を試験中に教える等の不適切な行為も発覚をしております。これに対する当面の緊急対策として以下を実施いたしました。

 全工場の完成検査員全員に対して5時間の再教育を行った上で、理解度試験で合格点の80点に達するまで補習教育を実施いたしました。また、試験での不正を防止するため、各工場に本社から管理者を試験の監督官として派遣いたしました。最終的にこれらの5時間の再教育を行った上で完成検査にこれらの完成検査員を従事させましたけれども、別途72時間の正規の教育を再受講することを完成検査の従事の条件といたしました。今後、任命教育の内容、試験方法についてさらに見直し、受講生の理解向上につなげてまいります。また、理解度試験の公正性の確保につきましても基準書に織り込んでまいります。

 続きまして完成検査員の人員管理の改善についてでございますけれども、完成検査員という極めて特殊な職種に注目をした、そこに特に注目をした人員管理を導入していく考えでございます。ちなみに11月8日現在の完成検査員の有資格者は国内全工場合わせまして536名おります。再稼働時の生産台数での所要、必要な完成検査員の総数は380名でございます。

 この中身を、完成検査員の資格保有者の工場別の人員のマップを、詳細に作成管理をしていこうというふうに考えています。これは先ほど申し上げた380人の所要な人数に対して、536名いるということで十分に人員が確保されているように一見、見えるわけですけれども、この中身、今の完成検査の資格の保有者の中身を見ていきますと、どうしてもほかの業務に従事をしなきゃいけない者がいたり、またそれなりの高齢で、完成検査のテスター上で勤務をすることがきつくて、そこには従事をさせられない人間もおりますので、そういった工場別の人員マップの作成をして、詳細を管理していきたいというふうに考えています。その上で完成検査員の養成計画を策定して、予算に織り込んでまいります。まずは今年度中に107人を新たに完成検査員として育成して、退職者を考慮しても85名程度の増員を達成して、生産台数の増加に対応していきたいというふうに考えています。

 またこの、今、完成検査員の有資格者の中には57名の期間従業員の方がいますけれども、これらの方々を正規の従業員の促進を図るということを実施いたしまして、離職をするリスクを少なくしていきたいというふうに考えています。また完成検査を確実に実施していくために、完成検査員の習熟度が上がって、人員体制の充実を図るまでの間は、生産工程のラインスピードを通常速度よりも落とした運営を行うということで今、通常の速度よりも落としたラインスピードで生産をしております。

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