晴れて日ハムの清宮が誕生したが、その育成方法に広岡氏が警鐘を鳴らす(2017年9月22日、YUTAKA/アフロスポーツ)

 日ハムの清宮幸太郎(18)が新しい背番号「21」のユニホームに袖を通した。北海道・札幌にある大倉山ジャンプ場で行われた24日の入団会見に出席、26日には,札幌ドームで行われたファンフェスティバルに参加して「北海道から世界へ」と抱負の書かれた色紙をファンに披露。インタビューコーナーでは、目標本塁打数を聞かれて「60本です」と答え早くもファイターズファンの心をつかんだ。

 前途洋々の出発だが、日ハムでの成否を心配する向きもある。

 元ヤクルト、西武監督で、ロッテでGMも務めた広岡達朗氏は、「清宮をハンカチ王子の二の舞にするな」と、伸び悩んでいる斎藤佑樹(29)を引き合いに出して警鐘を鳴らす。

「DHのあるパリーグに行ったのは、まだ清宮にとってはよかったのかもしれない。しかし彼は、今のままでは、即戦力ではない。いきなり使うことは、逆に失敗につながる。逆方向に打てるしノビシロを感じさせるバッターではある。問題は、プロに入ってどれだけ伸びるか。プロの世界に慣れ、成長するには、彼の努力は当然のこと、監督、コーチの指導力にかかっている。コーチが、ちゃんと教えることができるかどうか。そこを間違うとハンカチ王子の二の舞になる。つまりアマチュアでは、そこそこ。人気は抜群だが、プロでは数年後に頭打ちになるという選手だ」
 
 広岡氏の持論は、プロでの成否、チームの強化は、コーチ次第というもの。日ハムの育成システムには定評があるが、ひとつ育成方法を間違えば、ブレイク機会を失うと指摘する。
 大卒と高卒の違いはあるが、斎藤佑樹は1年目、2年目こそローテーに入って6勝6敗、5勝8敗の成績だったが、3年目から、さっぱりで、その後、下降線をたどりプロでのピークを作れないまま、今季は1勝3敗。来年活躍できなければ戦力外通告をされてもおかしくない崖っぷちの状況に追い込まれている。
 広岡氏は、プロでの鍛錬、成長こそが重要で、それを指導するコーチが「カギを握る」と力説するのだ。

「清宮は、どこから見ても、まだプロの体型ではない。しっかりとした体を作らねばならないし、まずは走らせなければならないだろう」
 
 甘やかすことなく1年目から清宮をどれだけトレーニングで追い込めるか。中長期計画で、一流打者に育てるビジョンを球団が持ち、一塁手以外にもプレーの幅を広げることを模索すべきだという。

 栗山監督の起用方針は不明だが、来季の日ハムは一塁にFAを行使せず残留した中田翔(28)を使うのか、それとも清宮にチャンスを与えるのか、その起用法が注目されることになる。

 

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