スケートアメリカで宮原(中央)が復活V、坂本(左)も2位に入った(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 フィギュアスケートのグランプリシリーズ最終戦「スケート・アメリカ」の女子シングルスフリーが現地時間26日に行われ、ショートで首位に立っていた宮原知子(19、関大)が、フリーでもノーミスの143.31点を獲得、計214.03点で優勝を飾り、完全復活をアピールした。
 GPシリーズの優勝は2015年のNHK杯以来、2度目。
 
 さっそく国際スケート連盟の公式サイトは、「2015年の世界選手権銀メダリスト、日本の宮原が盛り上がりを見せた大会で驚きの金メダル勝利!」という記事を発信した。

 記事では「今回のメダリストからグランプリファイナルへの出場者はいない。だが、宮原は次点の1番手にいる」と続け、獲得ポイントで首位のメドベージェワの骨折が判明したため、もしGP欠場となれば、宮原が繰り上がりでGPファイナル出場権を得ることも示唆した。

 公式サイトが「驚き」と表現したのは宮原が、左股関節疲労骨折で長いブランクを作りながらも、復帰2戦目で、早くも完全復活を遂げたという背景にある。

 その上で「『蝶々夫人』を演じた宮原は、力強い演技を披露した、3回転ルッツ―3回転トゥループのコンビネーションジャンプを含む7つの3回転ジャンプをよどみなくこなし、レベル4のスピンとステップを見せた」と演技を絶賛した。

 宮原の「すごくうれしい。ベストの点数が今日のパフォーマンスに満足しています。けがの後で、最初の大きなステップになる。来月に最も大切な試合となる全日本選手権があります。ベストな演技ができるよう一生懸命続けたい」とのコメントも紹介された。

 また記事では、計210.59点で2位に入った坂本花織(17、シスメックス)にも触れ、「映画『アメリ』のプログラムで3回転フリップ―3回転トゥループのコンビネーション、その他に5つの3回転と高難度のスピンやステップを披露した。2017年のジュニア世界選手権銅メダリストは、自己最高の141.19点を記録、合計201.59得点でグランプリ大会で初メダルを獲得した」と伝えた。

 同記事内では 坂本の「ロシア杯で悔しい思いをして練習を頑張ってきたので、結果を残せてすごく自信になります。ショートプログラムではスピンでミスをしました。ジャンプ、スピン、技術点とまだ演技を向上できるところはたくさんあります」というコメントも掲載された。

 フィギュアスケート情報サイトのicenetwork.comも、宮原の優勝をさっそく取り上げ、「宮原、スケートアメリカの優勝で調子を取り戻す」との記事を掲載した。

「今日は宮原が輝いた一日だった」と、優勝を表現した上で、「フリースケートにプッチーニの『蝶々夫人』を選び、小柄なスケーターはトレードマークのエレガントな雰囲気を醸し出し、コンビネーションの4回を含む7回の3回転ジャンプを決めた。2015年世界選手権銀メダリストの宮原は、レベル4の素晴らしいスピンやステップも決めた」と絶賛した。

 記事では、宮原の復活ストーリーについても触れ、「2017年1月に宮原は骨密度が低いことも手伝い骨盤を骨折した。ここまで氷上でのトレーニングを何度となく再開してきたが、7月、9月と、度重なる負傷で復活への歩みを止められてきた。再びジャンプを跳ぶことができたのは10月に入ってからだった」と細かく紹介。「医師は、19歳に約8ポンド(約3.6キロ)の増量、睡眠を増やして練習量を減らすよう求めたが、 五輪での2人の日本代表枠を勝ち取るために宮原は練習量を落とすことはしたくなかったようだ」というエピソードを書き加えた。

 そして「自分の演技を2歩も3歩も良くするため、もっと一生懸命に練習する必要があると思う」、「ジャンプをもっと練習したい」、「スピンとステップも」と笑顔で語ったとも報じた。

 また「坂本、テネルが驚きの銀、銅、ワグナーは途中棄権」とも記し、「複数の棄権者に始まり、骨が砕かれる転倒や、氷上に虫が出たりとあらゆることが起きたスケートアメリカだが、女子フィギュアの結果も驚きに満ちたものだった」とも伝えた。

 海外メディアも宮原の復活ストーリーを驚きをもって受け止めたようである。

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