「AIスピーカー」なの? 「スマートスピーカー」なの? グーグル「Google Home(グーグルホーム)」やアマゾン「Amazon Echo(アマゾンエコー)」など、いわゆる“音声アシスタント機能付きスピーカー”が、2017年になって日本市場に相次いで登場し、注目を集めています。ところが、この新しいデバイスを言い表す言葉はまだ定まっておらず、「AIスピーカー」もしくは「スマートスピーカー」が併存している状態。12月1日発表される「2017 ユーキャン新語・流行語大賞」では、「AIスピーカー」がノミネートされていますが、どちらが定着するのでしょうか?

【中継予定】2017年の「新語・流行語大賞」を発表(2017年12月1日)

メーカーでは「スマートスピーカー」が優勢

「AIスピーカー」と「スマートスピーカー」、あなたはどっち派?

 まずは、スピーカーを手がけるメーカーが採用する言葉と考え方をみてみましょう。

 アマゾンは「スマートスピーカー」を採用します。アマゾンジャパン広報本部は「アマゾンエコーにはクラウドベースの音声サービス『Amazon Alexa(アマゾンアレクサ)』を搭載していますが、私どもはこのサービスにAIという言葉を使っていません。ディープラーニングを行う上では一般的なAIと変わりないのですが、それだけではなく、列車の運行状況など、パートナー企業の協力を得てサービスを提供する場合もあります」と説明します。AIだけを使っているわけではないため、「AIスピーカー」という言葉はなじまないとの考えを示します。

 グーグルも「スマートスピーカー」派です。同社製品サポートは「スマートスピーカーとは、利用者の問いかけに対し、ネットを通じてさまざまな回答を行うスピーカーを指します」と製品の定義を説明。AIは、あくまでも回答のための機能であり、製品を表す言葉としては「スマートスピーカー」の方がふさわしいと判断しています。

 一方、「Clova WAVE(クローバウェーブ)」を提供するLINEは、自社のホームページやニュースリリースで「スマートスピーカー」を使う一方、TOKIOの城島茂さんらを起用するCMでは、「AIスピーカー」を使います。

 同社のコーポレートコミュニケーションチームは、「メディアが採用している言葉やインターネット上で検索されている言葉からより分かりやすい表現を検討した結果、CMでは『AIスピーカー』を採用しました」と回答しました。

 同時に「ただし、今後も、より消費者の皆様に分かりやすい言葉を検討していく予定です」ともしており、どちらを採用するか判断が揺れている状況が伝わってきます。