背番号17をバックに入団会見を行うエンゼルスの大谷翔平。左にいるのはモレノ球団オーナー(USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

大谷翔平(23)のエンゼルス入団記者会見が9日(日本時間10日)、エンゼル・スタジアムの正面広場で約1000人のファンを前にして公開で行われた。大谷は、なぜエンゼルスを選んだのか。そして二刀流デビュー計画はいかに。その全貌が徐々に見えてきた。

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3月29日にオークランドで開幕戦を迎えるエンゼルス。4月は4日、5月は2日しか休みがなく、日程がきつい。しかし6月は休みが5日あり、最長でも6連戦があるだけ。7月はオールスターゲームもあり、8日も休みがある。

 この日、大谷翔平の入団セレモニーが終わった後、記者に囲まれたビリー・エプラーGMは、「我々が、月曜日の面談で大谷に示した具体的なプランを披露するつもりはない」と話したが、起用パターンに関しては、

「来年のスケジュールは休みが多い。それを利用出来る」と続けた。

 予定表を見せたのか?

「もちろんだ」

 大谷獲得に興味を示したチームは、揃って二刀流を許容する案を提示したとみられる。しかし、それがどこまで実現可能なのか。

 おそらくエンゼルスは、カレンダーに丸を打った。

 仮に6月1日に先発するとする。2日は休み。3日はDH(指名打者)。4日は休み。5日はDH。6日は休み。7日は試合なし。8日に先発。この場合、中6日で先発となる。6月はその後もうまく休みが挟まるので、6人で先発を回すとすれば、すべて中6日での先発が可能だ。7月のスケジュールも見ると、前半の最終戦までは、すべて中6日で先発が出来る。

 となると、ひょっとしたらエンゼルスはメジャーデビューそのものを6月までずらすことも想定しているのではないか。4月、5月はマイナーで二刀流のパターンを確立させ、6月からメジャーで余裕を持って二刀流に挑戦させるーー。

 そうすることでエンゼルスは、フリーエージェントまでの年数を7年に伸ばすことが出来、さらに調停権が発生するのを4年目のオフまで遅らせることが出来るかもしれない。

 代理人が聞いたら怒りそうだが、長い目で見れば、徐々に慣らしていったほうがプラスに働くはず。日本で経験済みとはいえ、メジャーの遠征や日程に加え、1年目の注目も併せて考えれば、妥当に映る。ひいては大谷のためにもなる。

 もちろん、将来に渡って二刀流をパターン化するためには、6人ローテーションが前提となるが、そのことはエプラーGMも十分に意識している。

「6人でもかまわないと考えている」

 元々エンゼルスの先発陣には、ギャレット・リチャーズ、タイラー・スキャッグス、アンドリュー・ヒーニーら肘に不安のある投手が少なくない。先発の間隔が開くことは、彼らも歓迎だ。むしろ、大谷がいる、いないに関わらず、6人ローテーションを迫られていたのかもしれない。
 大谷のためにわざわざ、そうするわけでもない。

 さて、大谷にしてみれば、そうした具体性をどう感じたか。

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