平昌五輪代表争いでは、GPファイナル5位だった宮原が一歩リード(写真・アフロ)

フィギュアスケートの男女の平昌五輪代表の選考が大詰めを迎えている。最終選考会は、21日から東京・調布市で行われる全日本選手権。ソチ五輪の金メダリスト、羽生結弦は怪我の回復が思わしくなく出場は微妙になったが、特例措置で代表選出されることは決定的で、2枠目は先のグランプリ(GP)ファイナルで2位に入った宇野昌磨がほぼ手中に収めている。男子は3枠目をここで争うことになる。

問題は2枠しか出場権のない女子の争いだ。

GPファイナルにはメドベージェワ(ロシア)の欠場で繰り上がった宮原知子、シニア転向2年目の樋口新葉の2人が出場したが、宮原は5位、樋口は6位で共に表彰台に上がれなかった。この2人は決定的なアピールをすることはできず、GPシリーズのスケート・アメリカで2位に入った坂本花織、中国杯、フランス杯で連続4位だった三原舞依、そして、全日本で一発逆転を狙う本田真凜の3人にも、チャンスが残った。

しかし、元全日本2位で後進の育成と共に評論家活動をしている中庭健介氏は、「GPファイナルの内容を見る限り、宮原さんが頭一歩抜け出しています」という見解を抱く。

「宮原さんの滑りに故障の影響はまったく見えませんでした。ショートで宮原さんと樋口さんが共にノーミスで滑りながら、プログラムコンポーネンツで差がつきました。目についたのは宮原さんが作り出した動きの強弱による深みのある演技です。ものすごいスピードで演技をするタイプではありませんが、腕の動かし方や、振りなどの演技やスピードそのものにも強弱がつけられていて、曲、音の表現が素晴らしかったのです。フリーでは回転不足を取られましたが、今後修正が可能で大きなミスではありません。3回転フリップの回転不足は踏み切りのわずかなズレから生まれたものでしたが、むしろよく着氷して、まとめたと思いました。プログラムコンポーネンツで3項目を9点台に乗せたことを評価すべきでしょう。怪我の影響なのか、時折見せるファーストジャンプの低さが気になりますが、セカンドジャンプはしっかりと浮いています。この部分は怪我をする前よりも磨かれた技術だと感じました」

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