その年の世相を表す漢字一字を選ぶ「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会主催)。京都・清水寺で12日、発表され、今年は「」でした。北朝鮮の核・ミサイル問題は日本だけではなく世界にも脅威を与えました。これまでの23回で、どんな漢字が選ばれてきたのか、振り返ります。

【表】今年の漢字は「北」トップ20も発表 2位は「政」3位は「不」

これまでに3回選ばれた漢字も

[図表]これまでの「今年の漢字」一覧

 「今年の漢字」は阪神・淡路大震災が起きた1995(平成7)年から始まりました。この年の漢字は「」。1月に阪神・淡路大震災、3月にはオウム真理教による地下鉄サリン事件と、まさに世間を震撼させる災害・事件が起きました。

 腸管出血性大腸菌O157による集団食中毒やBSE(いわゆる狂牛病)不安が広がった1996年は「」、山一證券や北海道拓殖銀行が経営破たんし、日本経済に大きなショックが走った1997年は「」、和歌山毒物カレー事件が起きた1998年は「」と、当初はやや暗い漢字が続きました。

 2002年は、日本経済がバブル経済前の水準に戻り、「亜麻色の髪の乙女」や「大きな古時計」など昔の歌がリバイバルヒット、北朝鮮拉致被害者が24年ぶりに帰国したことなどから「」が選ばれました。

 少し異色だったのが2003年。この年の漢字は「」で、星野仙一監督率いる阪神タイガースが18年ぶりのセ・リーグ優勝を果たし、トラ・フィーバーに沸きました。

 2005年、2006年は皇室関連のニュースに関係した漢字を選出。紀宮さまと黒田慶樹さんのご成婚で「純愛」がブームになった2005年は「」、秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまが誕生した2006年は「」でした。

 政治の動きが漢字になった年もあります。オバマ氏が「チェンジ」を訴え、米大統領選に勝利した2008年は「」、政権交代によって民主党政権が誕生した2009年は「」が選ばれました。2015年は「」。安倍内閣の下、集団的自衛権の行使容認を盛り込んだ「安全保障関連法」が成立。法案に反対する市民らが国会周辺を取り囲むなどデモが活発化、世論は二分しました。

 食品の産地や賞味期限、政治家の年金記録など、さまざまな偽装・改ざんが問題になった2007年は「」、東日本大震災など大災害が相次いだ2011年は、家族や仲間との絆の大切さを再確認したとして「」が選ばれています。

 ちなみに、過去23回のうち、3回選ばれた漢字があります。それは「金」です。女子マラソン・高橋尚子選手の金メダルが鮮烈だったシドニー五輪(2000年)、女子レスリング・吉田沙保里選手が五輪3連覇を果たしたロンドン五輪(2012年)、そして、2016年のリオ五輪では内村航平選手擁する体操男子団体など12個の金メダルを含む史上最多のメダルを獲得しました。五輪の金メダルがもたらす印象の強さがうかがえます。