[写真]枕を伸縮させて静かに起床させるアプリを実演

 ICT(情報通信技術)の人材育成の一環とするアプリケーションのコンテストが9日、長野市の市芸術館で開かれ、長野県内を中心に小学生から大人まで制作の19件のアプリを公開しました。「“困った”を解決するアプリ」をテーマに、介護の支援や振り込め詐欺を防ぐ工夫など生活に密着したソフトが多く、会場から「面白い」「役に立ちそう」などの声と拍手が起きていました。

審査員が感心「実装されてもいいアプリ」

 アプリコンテストは長野県と信越情報通信懇談会の主催で、情報通信関係の企業、学校、行政関係者、学生など150人が参加。U15(15歳以下)、U18 (18歳以下)、U29-S(19~29歳の学生)、U29-C(19~29歳の学生以外)の4部門でそれぞれ3~7組が発表しました。

[写真]電話アプリ「もしもしもしも」の説明図

 長岡造形大学の大保菜南子(だいぼ・ななこ)さんが発表した「もしもしもしも」は、知らない相手や振り込み詐欺のおそれがある電話がかかってきた場合に、先方の電話番号を自動で検索し、危険な場合は警報音を発したり、着信拒否にするなどの防御機能を持たせたアプリ(アプリケーションソフト。パソコンやスマホで動くソフト)。

 大保さんは「独居の高齢者や子どもを利用対象と考えました。単に安全対策とするだけでなく、怪しい電話がかかってくると自動で家族にも連絡が行くので、家族のつながりを大切にするきっかけになればと思います」と説明していました。

 審査員の1人は「これはすでにスマホなどに実装されていてもいいアプリですね」と強い関心を示し、「検索先の迷惑電話のデータベースは常時更新されるのだろうか」などと質問。大保さんは「発生する迷惑電話は迅速にデータベースに反映されている」などと答えていました。

 株式会社アソビズム 長野ブランチの「べっつみー」チームによるアプリ「したっけな」は、家を出るとき「鍵はかけたかな?」「ストーブの火を消したかな?」などと気になって家にに引き返すことのないよう、鍵や消火の動作ごとに手持ちのボタンを押すと外部に記憶される装置。出かける途中で心配になったときはボタンを押して確認すると「30分前に鍵をかけました」などとアナウンスが聞けます。

 担当者は「したっけな? と心配になって家に戻ったりすることの損失は全国で年間35億円に上る」と独自の計算によるアプリの有用性を主張し、笑いと関心を誘っていました。