日の出前、氷雪をまとった樹木

 散らついていた雪も止み、風も止まった。対岸の丘陵を鏡のように写し出す湖。時間が止まったようなその光景は今でもはっきりと覚えている。冬の北欧を旅したのは2年前のこと、今年独立100周年を迎えるフィンランドに再び向かった。

フォト・ジャーナル<独立100周年、冬のフィンランドへ>倉谷清文第8回

日の出前の散光が空をピンク色に染める

 日の出前の散光が西側の空をピンク色に染めはじめた。そこに浮かび上がるアイスモンスター。氷雪をまとった樹木が怪物、はたまた愛らしい動物のような姿に形を変え、現れる。

 訪れたここレヴィはヘルシンキから飛行機で1時間20分、キッティラの空港から車で15分ほどにあるフィンランド最大のスキーリゾート。スキー以外にも冬のラップランドの様々なアクティビティを満喫できるエリアだ。独立記念日の祝日ということもあり、ホテルには子供連れのファミリーが多く滞在していた。

 スノーシューと呼ばれるかんじきのような板を靴に装着し、日の出を見ようと丘陵の頂をめざした。(つづく)

(2017年12月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<独立100周年、冬のフィンランドへ>倉谷清文第8回」の一部を抜粋しました。

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします