ロシア選手権を欠場するメドベージェワの個人資格ての平昌五輪出場はどうなる?(写真・アフロ)

ロシアスケート連盟はフィギュアスケートの世界選手権2連覇中の“女王”エフゲニア・メドベージェワ(18)が今週、ロシア国内で行われるロシア選手権を右足の故障を理由に欠場することを発表した。

 メドベージェワは、今季グランプリシリーズに連勝して、名古屋で今月上旬に開催されたグランプリファイナルの出場権を得たが、右足中足骨の骨折を理由に欠場していた。

 NBCスポーツによると「メドベージェワは、右足の骨折と関連して秋早くに発生した足の痛みがあるため『復帰を急がないように』とロシアのスケート連盟から勧められた」という。

 メドベージェワは、NHK杯に出場した際、テーピングを巻いており、珍しくジャンプで転倒、故障が危惧されていたが、指の骨折に伴い、他の部分にも影響が及んでいたようだ。
 
 年明けの1月17日からロシアで行われる欧州選手権での復帰を目指すという。

 果たして金メダルの大本命である女王の平昌五輪出場は、どうなるのか? 

 本来ならば、ロシアの五輪代表を決定する国内選考会のロシア選手権の欠場は大きな問題になるが、今大会は、IOCが一連の組織ぐるみのドーピング問題からロシアの五輪参加を認めなかった。

 過去にドーピング違反がなく、新たな検査を受けて潔白が証明された選手に関してだけは、五輪旗の下で個人資格による中立選手としての参加が認められることになっているが、そもそも、メドベージェワは、まだ個人資格での五輪出場を希望するか、どうかの意思を表明していない。

 ただ、すでにプーチン大統領がロシアの有力選手が中立選手として五輪参加することを認めており、メドベージェワも個人資格での五輪出場を希望すると見られている。
 
 過去の実績からいえば、故障さえ回復すれば、メドベージェワの平昌五輪出場は叶えられるだろう。しかし、今回は、ロシア代表でなくあくまでも中立選手としての立場だから、五輪代表選手を決めるのはロシアのスケート連盟ではないという問題が出てくる。

 NBCスポーツの記事によると、中立選手の五輪出場は、IOCが招待する形をとられ、「IOCによって五輪に招待されるロシアの女子フィギュアの選手は最大で3人になる見込みだ」という。

 メドベージェワが、個人資格での五輪出場を申請しても、最終的にはIOCが過去のドーピングへの関与、過去の実績と今季のコンディションなどを見極めて五輪への招待選手を決定する模様で、NBCスポーツは「18歳の世界チャンピオンは、IOCが選ぶ中立チームとして招待を受けることができるし、その見込みは高いだろう」という見通しを伝えている。

 一部ではロシア側が個人資格での出場申請選手を事前に選別して圧力をかけるのではないか、とも噂されているが、怪我で滑れなければ、メドベージェワ自身も五輪出場を希望しないだろう。

 日本でも国内五輪代表選考会である日本選手権を前五輪王者の羽生結弦が欠場した。日本スケート連盟は過去の実績を元に羽生を五輪代表として特例で選出する方針を固めているが、故障の回復具合が不安視されている。カナダの公共テレビ局「CBC」も、この日、「メドベージェワの五輪出場に疑問」と、その怪我の回復を疑問視する記事を掲載した。

 金メダルの大本命の平昌五輪出場については個人資格の申請問題も含め問題が山積みされているが、いずれにしろ1月中旬に行われる欧州選手権で復帰することがポイントになるのかもしれない。

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