背景にライトアップされたクリスマスツリーを配し、天使のオブジェをメインに撮影。イルミネーションはボカすと美しく光り輝いて見える(撮影:青柳敏史)

 いよいよクリスマス本番を目の前に控えました。街はライトアップされたイルミネーションでキラキラしています。そんなイルミネーションを写真に収め、SNSにアップすれば「いいね!」が付く“インスタ映え”する写真になるはず。でも、いざ撮影してみると、あまり華やかに写せなかったり、画面がなんとなく暗くなったりして残念……という経験があると思います。イルミネーションを華やかに、そして明るく撮影するには、「光をボカす」「露出補正を活用する」ことがコツです。

なぜ「華やかじゃない」写真になるのか

ピントをストリートミュージシャンに合わせ、イルミネーションをボカした(写真上)。同じシチュエーションでイルミネーションにピントを合わせてみた(写真下)。配線が写っていて、あまり美しいとは言えない。光が点として写り、華やかさにも欠ける(撮影:青柳敏史)

 まずは注意点から。街のイルミネーション写真は必ずしも美しく撮れるとは限りません。LEDや電球を光らせる電気配線が写り込んでしまう恐れがあるからです。最近のデジカメは高感度での画質が向上しており、暗い屋外でもいろいろな物がハッキリと写ってしまいます。

 また、イルミネーションに限らず、夜景撮影で光る被写体を写す場合、その光が点となって拡散せずに小さく写ります。そのような写真はLEDや電球の数が少なく感じるため、なんとなく寂しげなイメージとなってしまいがちです。これが、イルミネーション撮影を失敗した際に感じる「華やかじゃない」「なんとなく暗い」写真だったのです。

露出補正は+1.0に

 それでは、イルミネーションを華やかに撮影する具体例をいくつがご紹介しましょう。駅前で演奏しているミュージシャンを、写真家の青柳敏史氏の作例を見てみます。ライトアップされた木の陰から撮影したものですが、前のイルミネーションをボカしてミュージシャンにピントを合わせたことで、雰囲気のある作品に仕上がりました。配線も写り込んでいません。

 カメラの露出設定を変えることで、イルミネーションの光を華やかに写すことができます。青柳氏は「夜景を撮る場合は、見た目よりも少し明るめに写したほうがキレイなので、露出補正は+1.0に設定するのが基本だと思っておいたほうがいいでしょう」とアドバイスします。