このところ急激にシェアを伸ばしている加熱式タバコについて、従来型の紙巻きたばこの7~9割程度の税金が課せられる可能性が高くなってきました。一般に加熱式たばこは受動喫煙の被害が少ないとイメージされていますが、社会の見解は分かれています。また一部からは加熱式たばこにすると歯周病が悪化するという話も出ています。税制面では従来のたばこに近い位置付けとなりますが、加熱式たばこは喫煙に関する諸問題を軽減することができるのでしょうか。

塩崎恭久・厚労相に聞く(全文3完)あらゆる人を受動喫煙から守りたい

受動喫煙よりも税収減を懸念、加熱式たばこは代替商品か? 別の嗜好品か?(ロイター/アフロ)

 政府・与党は加熱式たばこの税金について、2018年度から5年かけて従来の紙巻きたばこの7~9割程度まで増税することを決定し、2018年度の税制改正大綱に盛り込みました。加熱式たばこについては、紙巻きたばこに比べて煙が少なく、一部からは受動喫煙の問題を大幅に軽減できると期待されています。また健康に対する影響も少ないという説もあり、このところ急速に普及が進んでいます。

 もし受動喫煙の被害を軽減できるのであれば、加熱式たばこは増税せず普及を促した方がよいとの意見もありましたが、最終的には受動喫煙の問題よりも税収減が懸念され、紙巻きたばこ並みに増税という形に落ち着きました。

 加熱式たばこにすると受動喫煙の被害が軽減できるのかは完全に結論が得られているわけではありません。一方、健康への影響についても、タールがほとんど排出されないという事実はあるものの、全体としてどの程度の効果があるのかはまだよく分かっていません。

 一部の利用者には、紙巻きタバコから加熱式たばこに変えたところ歯周病が悪化するケースが見られたとの話も出ています。専門家の見解によると、タールに炎症を抑える効果があり、加熱式たばこへのシフトによってタールがなくなったことが、悪化の原因とのことです。しかしながら、歯周病になったのは喫煙による影響が大きいですから、加熱式たばこにすると歯周病が悪化するというのは正しい解釈ではなさそうです。

 加熱式たばこを従来のたばこの代替と考えるのか、別な嗜好品と考えるのかで、かけるべき税金も変わってくるはずです。受動喫煙の問題も含めて、加熱式たばこをどう位置付けていくのか、もっと総合的な議論が必要でしょう。

(The Capital Tribune Japan)

この記事が気に入ったら「いいね!」をお願いします