家にこもったスパイスの香りでクリスマスを感じるという

 散らついていた雪も止み、風も止まった。対岸の丘陵を鏡のように写し出す湖。時間が止まったようなその光景は今でもはっきりと覚えている。冬の北欧を旅したのは2年前のこと、今年独立100周年を迎えるフィンランドに再び向かった。

フォト・ジャーナル<独立100周年、冬のフィンランドへ>倉谷清文第8回

クリスマスにかかせないジンジャーブレッドクッキー

 フィンランドではピパルカックと呼ばれるジンジャーブレッドクッキー。シナモン、ジンジャーの香りがする少ししっとりとしたクッキーだが、それぞれのうちに伝わるレシピで手作りする家庭も多いという。

 グロッギと言われるシナモンなどのスパイスを効かせた赤ワインやクランベリージュースなどをベースにしたホットドリンクとともに、クリスマスには欠かせない料理だそうだ。フィンランドの人は、うちの中にこもったこのスパイスの香りでクリスマスを実感する人が多いらしい。(つづく)

(2017年12月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<独立100周年、冬のフィンランドへ>倉谷清文第8回」の一部を抜粋しました。