マツタケ、トリュフなど樹木と共生する食用の菌根性(きんこんせい)キノコの栽培に関する国際大会が2019年10月に長野県諏訪市で予定され、森林研究・整備機構(国立研究開発法人)の森林総合研究所、長野県、信州大などが実行委員会で準備を進めることになりました。日本での開催は初めて。世界10数か国が参加して、日本でもマツタケなどで関心の高い人工栽培について研究を深めます。

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トリュフ、マツタケなど「菌根性」の専門家集う

[写真]松林のマツタケ(林野庁のHPから)

 8日に長野県塩尻市で開いた「信州まつたけシンポジウム」で森林総合研究所の山中高史きのこ・森林微生物研究領域長が発表しました。国際大会は、2019年に10回目を迎える「食用菌根性きのこに関する国際ワークショップ(IWEMM10)」で、同年10月20日から25日まで諏訪市で開催の予定。

 国際ワークショップはトリュフ、マツタケ、ヤマドリタケ、アンズタケなどの食用菌根性キノコの栽培の専門家による国際大会で、1998年のスウェーデン大会以来、今年のメキシコ大会まで9か国で開催。2019年の諏訪大会は「われわれの未来に活(い)かす森林資源」をテーマに、10数か国から約100人の専門家が参加の予定です。

 7月に開いたメキシコ大会にはメキシコ、カナダ、米国、グアテマラ、コロンビア、アルゼンチン、イギリス、フランス、スイス、スペイン、モロッコ、イスラエル、中国、日本、ニュージーランドの各国が参加しました。

 日本を含め各国ではマツタケ、ホンシメジ、トリュフなど経済価値の高い森林資源が効率的に量産できる人工栽培への関心が高く、「各国でさまざまな試みが行われている。お互いに協力して研究を促進しようというのが大会の目的です」と森林総研の山中氏。「ワークショップではマツタケと人々や学校給食との関係、キノコの系統分類、分子生物学的位置づけなども取り上げられるでしょう」としました。

 この日塩尻市を訪れていた国際ワークショップの事務局長アレクシス・ゲラン・ラゲッテ氏(ニュージーランド)もあいさつに立ち、「日本はキノコが好きな国です。その日本で大会を開くことができるのは大変うれしい」と述べました。諏訪大会では講演や発表のほか、各地のマツタケ山やキノコ栽培工場の見学なども予定します。