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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日午前10時26分に気候変動観測衛星「しきさい」と超低高度衛星技術試験機「つばめ」を載せたH2Aロケット37号機を鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げた。

2つの異なる高度の軌道に投入

[画像]「しきさい」と「つばめ」を載せて打ち上げられたH2Aロケット(JAXA提供の映像より)

 「しきさい」は、宇宙から気候変動を監視する。19種類のさまざまな色(波長)を観測できるセンサで、雲や大気中のちりなどを観測する。雲やちりは地球温暖化に影響すると考えられているものの、それがどの程度なのかは十分に分かっていない。そのため、これらを観測することで将来の気候変動予測の精度を高めることが期待されている。

 「つばめ」は、従来の衛星周回軌道である高度600~800キロより低い、高度300キロ以下の「超低高度」と呼ばれる軌道を飛行し、この高度での衛星実用化に向けた技術実証を行う。大気抵抗の高い「超低高度」で燃料が枯渇しないよう、燃料効率が高いイオンエンジンを採用し、長期間にわたって軌道を維持することを目指す。

 今回の打ち上げでは、この2つの衛星をそれぞれ異なる高度の軌道に打ち上げる技術が初めて適用される。

※THE PAGEではJAXA提供の映像をライブ配信します。

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 H2Aロケット37号機は23日午前10時26分、予定通り打ち上げられた。同42分に第1基目の衛星「しきさい」が、午後0時14分に「つばめ」が分離され、それぞれの予定軌道に投入された。

[画像]気候変動観測衛星「しきさい」(提供:宇宙航空研究開発機構=JAXA)

《関連情報》
気候変動観測衛星「しきさい」(GCOM-C)(JAXA)
超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)(JAXA)
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