散らついていた雪も止み、風も止まった。対岸の丘陵を鏡のように写し出す湖。時間が止まったようなその光景は今でもはっきりと覚えている。冬の北欧を旅したのは2年前のこと、今年独立100周年を迎えるフィンランドに再び向かった。

(2017年12月撮影)

フォト・ジャーナル<独立100周年、冬のフィンランドへ>倉谷清文第8回

機窓から見えたオーロラ

 冬のフィンランドといえばオーロラである。ラップランド滞在中にも少し見ることは出来たのだが、街明かりのある中での一時であった。

 帰国の飛行機に期待して北側の席を取った。離陸して4時間後、帯状に延びるオーロラが現れた。機窓から見るオーロラはこれが2回目だ。

 オーロラを初めて見たのも機窓からだったのだが、飛行機は雲の上を飛行するので北欧からロシアへと北極圏を通るルートは、この時期かなりの確率でオーロラが見られるという。天候の影響を受けないので地上よりはるかに確率が高い。

 以前、CAさんからこんな話を聞いたことを思い出した。「機長もよくオーロラを見ると言っていますよ。でも、お客様がお休みになられている時間が多かったり、搭乗されても見られることが確約できないことなので、あまりそのお話ができないんです」。(つづく)

(2017年12月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<独立100周年、冬のフィンランドへ>倉谷清文第8回」の一部を抜粋しました。

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