NPBは来季より守備側が、敬遠を申告すれば投手が4球を投げることなく打者が四球となる「申告敬遠」のルール導入を検討している。時間短縮などを目的に大リーグで今季から導入されたルール。今後、球団や選手会などから広く意見を求め、年明けの1月に開催される規則委員会で協議され結論が出される予定だが、今季初めて「申告敬遠」を導入した大リーグでは、もうルール見直しの議論が起きている。

 NBCスポーツが、この日、今季のMLBで起きた25個のトピックスを検証する記事の中で23位に「敬遠四球による投球回避」を取り上げたもの。

 同記事では、まず「ベンチが敬遠のサインを出せば4球を投げることが回避できるルール」の導入に至る経緯、背景を説明した。大リーグのマンフレッド・コミッショナーが、「投手交代」、「コマーシャル」、「チャレンジ制度によるリプレイ」、「(監督、コーチが)マウンドに向かう時間」、「投手と打者がノロノロと時間を使う」などの行為で年々、試合時間が長くなっていることを問題視、試合の迅速化を模索していく中で「申告敬遠」の導入を決断したという。

 だが、実際には敬遠数が少なかったため、時間短縮に大きな効果がなかったことを指摘した。

「ストライクゾーンから大きく外して4球を投げるという行為を排除したことで、1分、おそらく2分の時間短縮ができた。だが、実際には、各チームは、それほど多くの敬遠四球を行っていない。2016年は2428試合で932回の敬遠四球があり、これは2.6試合に1度の割合だった。2017年は、やや増えて2430試合で970回だったが、時間節約はわずかなものだった」

 そして「このルール変更に4月は、まだ混乱する選手はいたが、我々はすぐに慣れてしまった」とした上で「申告敬遠」の問題点を改めて提起した。

「マンフレッド・コミッショナーは、我々が楽しみにしていたいくつかの要素も取り上げてしまった。敬遠の際、相手監督を“臆病者”とブーイングで罵ることは、興奮したファンにとって、ちょっとした楽しみでもあった。だが、その4球を投げないのでブーイングどころか咳払いもできなかった。また敬遠球を打つというようなハプニングも奪ってしまった。滅多に起きることではないが、もし起これば、それはファンが興奮するものだった」と、ルールの導入のマイナス要素を述べると共に敬遠のボールを打った過去映像を掲載した。