井上尚弥に米メディアも注目。その圧倒的なTKO勝利を報道した(写真・山口裕朗)

WBO世界スーパーフライ級タイトルを圧巻のTKO勝利で防衛した井上尚弥(大橋)のニュースは、さっそく本場米国を駆け巡った。各メディアが一斉に報じた。

 米国で最も権威のあるリング誌は「井上尚弥と拳四朗が日本での世界タイトル戦でノックアウト勝ちを刻む」との見出しで「まるでネズミとガラガラヘビの戦いのようだった」と井上の圧倒的な勝利を報じた。

記事はリング誌の115ポンド級(スーパーフライ級)でランキング1位の井上が「簡単にタイトルを防衛した」と紹介。「井上は1回から左フックでダウンを奪った。井上は踏み込むと強烈な一撃を挑戦者の頭蓋骨にぶつけた。ボワイヨは立ち上がったが、パンチをまとめて放つときに素晴らしいスピードを見せた」と、その戦いぶりを絶賛。ボワイヨが、そのキャリアで初めてKO負けを喫したことを付け加えた。

 井上がこの試合を最後にバンタム級に転向することにも触れ、「残念ながらスーパーフライ級では最後のお披露目となりそうだ。しかし、良いニュースとして、この『モンスター』は、今後、山中慎介、ゾラニ・テテ、ライアン・バーネット、ルイス・ネリらと118ポンド級(バンタム級)で存分な戦いを見せてくれる」と、大きな期待を寄せた。

同記事では、セミファイナルで同誌のライトフライ級のランキング3位にいる拳四朗が4回TKO勝ちで2度目の防衛に成功したことも紹介されていた。

 ボクシング情報サイトのBoxingscene.comは「井上がスーパーフライ級の最後の試合でボワイヨを破壊した」との見出しで試合を伝えた。
「井上のトレーナーは彼と戦う相手を見つけるのに苦労していた。その理由が分かるのに時間はかからなかった」とし、「『モンスター』の異名を持つ井上は、地元の横浜で迎えた世界戦で格下のボワイヨを素早く片付けた。強打の井上は4度のダウンを奪い、3ラウンドに叩き潰した」と、その圧倒的な試合内容を描写した。

記事では、井上のここまでのプロ戦跡についても振り返り、「24歳の井上(15勝0敗、13KO)は、オマール・ナルバエスに勝利してから3年目となる日に7度目の防衛に成功した。井上は、パウンド・フォー・パウンドの1人と評価されていて、次の試合ではバンタム級に移る予定と語っている」と今後の方向性も伝えた。