[写真]いつも外国人観光客らで大にぎわいの野猿公苑

 「スノーモンキー」人気で直行バスが走る――。「温泉に入る猿」が海外で大人気の長野県の地獄谷野猿公苑(山ノ内町)と同県白馬村を結ぶバスの直行便が1月から初めて走ることになりました。スキーなどで白馬村を訪れた外国人観光客の多くがスノーモンキー見物に訪れていますが、現状は長野市でバスの乗り継ぎが必要。「より便利に」との要望を受けて直行便が実現し、関係者は「インバウンドに弾みをつけたい」と期待しています。

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地獄谷野猿公苑訪れる外国人観光客が増加

 地獄谷野猿公苑の「温泉に入る猿」は海外で反響を呼び、同苑は連日のように外国人観光客多数が訪れています。特にオーストラリアなどのスキー客でにぎわう白馬村では、中長期滞在の海外の観光客の間でスノーモンキーを見るツアーが人気。

 国交省によると、2014(平成26)年度に野猿公苑を訪れた19万4413人のうちインバウンドの外国人は6万1891人でしたが、2016年度は総数23万5152人のうち外国人は9万5665人と2年間で3万人以上の増加ぶり。その多くを占める白馬村からのバスはJR長野駅東口から出る志賀高原や野猿公苑行きのバスに乗り継ぎが必要でした。

[写真]現在、JR長野駅東口から出ている野猿公苑行きのバス。乗客の大半は外国人

 このため白馬村~長野間を運行しているアルピコ交通(本社・松本市)と、長野駅~志賀高原間を走る長電バス(本社・長野市)が利便性向上、インバウンド促進などの目的で白馬~志賀高原間の直行バスの共同運行を決め先月19日、国交省北陸信越運輸局長野運輸支局に申請しました。

1月22日から2月28日まで

 直通バスは、1月22日から2月28日まで毎日、白馬~志賀高原間を1日2往復運行の予定。長野駅には立ち寄らず、白馬~上信越道長野IC~同信州中野ICを経て志賀高原に向かいます。白馬八方バスターミナル発8時45分、野猿公苑(バス停・スノーモンキーパーク)10時45分、蓮池着11時15分で、白馬八方からは9時45分に第2便が出ます。

 白馬村に帰る直行便は蓮池発12時40分、野猿公苑(同)13時、白馬八方バスターミナル15時10分着で、蓮池発の第2便は14時10分。

 白馬から野猿公苑まで約2時間の直行バスの運行で、これまでの長野乗り継ぎより30~40分時間短縮できる見通しです。運賃は白馬八方バスターミナル―スノーモンキーパーク間は大人3900円、子ども1950円。

 直行バスの運行については、長野運輸支局がインバウンドの増加に伴う輸送力増強の観点から提案。関係者は「1月からの直行バス運行の結果を分析した上で将来の方針を決めることになります」(長電バス)とし、利用増に期待しています。


■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説