平野美宇は全日本連覇を狙う(長田洋平/アフロスポーツ)

2017年シーズン、日本の卓球人気の立役者は10代の「黄金世代」だった。中でもシーズン前半は2000年生まれで現在17歳の平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)、後半は2003年生まれで現在14歳の張本智和(JOCエリートアカデミー)が話題の中心にいた。

 この二人が2018年も飛躍を遂げるには、果たして何が必要か? 
 今シーズンも例年通り、卓球日本一を決める全日本選手権(1月15〜21日/東京体育館)で幕を開け、翌月にワールドカップ団体(2月22〜25日/英国・ロンドン)、春には世界選手権団体(4月29〜5月6日/スウェーデン・ハルムスタッド)と大きな大会が続く。特にワールドカップ団体は世界選手権団体の前哨戦の意味もあり、代表メンバーの顔ぶれはもちろん、選手それぞれがいかにチームに貢献できるかが、いよいよ本格化する2020年東京五輪の代表選考にも影響してくる。

 重要なシーズンとなる2018年、本人たちが「山あり谷ありだった」と言う平野と張本の昨シーズンを振り返りながら、二人の目下の課題を検証してみたい。

 まず、年が明けるやいなやロケットスタートを切ったのは、当時16歳の平野だった。1月の全日本選手権で同大会3連覇中の石川佳純(24、全農)から女王の座を奪い、「嫌われてもいい。2020年東京五輪に向けて絶対的なエースになる」と豪語。それまでのどこか控え目な自分から脱却を図った。

 すると今度は自身の誕生日である4月14日、アジア選手権シングルス準々決勝で、当時、世界ランク1位だった中国の丁寧を撃破。翌15日の準決勝と決勝でも同2位の朱雨玲、同5位の陳夢ら中国勢を立て続けに破りアジア女王に君臨した。

 だが、その勢いも翌月の世界選手権で陰りを見せ始める。
 女子シングルスで銅メダルに輝いたものの、1カ月前のアジア選手権で倒した丁寧に準決勝で攻略され、自分の卓球をさせてもらえない節があったのだ。日本では「同種目における日本人48年ぶりのメダル」と報じられ、お祝いムード一色ではあったが、その裏では中国の徹底した「平野対策」が徐々に彼女を追い詰めていった。