注目のダルビッシュの行き先はいつ決まる?(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)スポーツ)

 ダルビッシュ有やイチローの去就が決まらない。実は、気になる日本人メジャーリーガーだけでなく、今オフのFA市場の動きが鈍いのだ。米各メディアも、その原因分析を行っているが、ジ・アスレチック紙は「史上まれにみるFA市場の停滞をもたらす多くの要因」との記事を掲載した。

 今オフFAになった選手は166人だが、2か月以上が経過、投手、捕手のスプリングトレーニング開始まで約5週間前というのに契約に至ったのは31人。まだFA全体の18.6%しか行き先が決まっていない。

記事を書いたローゼンタール記者は、「FA市場が停滞しているのは、ジャンカルロ・スタントン、大谷翔平に注目が集まったことで、まず、トレード市場が停滞したことが原因のひとつ。今週は金曜日に年俸調停の準備もあり、さらに各球団の動きが停滞する。またFAに大物が少なかったことや代理人のスコット・ボラスの交渉戦術の影響、年俸総額を1億9700万ドル(約217億円)以下に抑え贅沢税を回避しようとする球団の動きがあることも原因だ」と分析している。
 
 メジャーリーグは、2017年に初めて100億ドル(約1兆1000億円)を突破する大きな収益を上げており、各球団は、ディズニーにインターネット動画配信企業 BAMTechを売却したことで、18年の第一四半期に約5500万ドル(約61億円)を受け取ることになっている。資金面は潤っているはずなのに、FA市場が動かないことに対して、「不思議だ。135人のFA選手は所属先が決まらず不安は増している。パニックを起こす選手も出てくるだろう」と指摘した。

 ある代理人によれば、メジャー契約してきた2人のFA選手が「マイナー契約で妥協する必要があるのか」と問い合わせてきたという。
 同記事は、「スプリングトレーニングが始まるまでFA選手の多くは未契約のままだろう。1995年に終結したストライキ後、FA選手のためにフロリダ州ホームステッドで行ったトレーニングキャンプに近いものを選手会が開くかを検討させられている」と、今後の展望を予測している。

 ESPNも、「ストーブシーズン停滞の理由」との見出しで、今オフのFA市場が停滞している原因を10項目に渡ってリストアップした。

10項目は、1.FA選手のレベルの低さ 2.FA選手の多くの代理人がスコット・ボラス氏であること 3.新労使協定による年俸総額と課徴金のシステム 4.これまでFA市場で巨額を投じてきたチームが消極的なこと 5.来年のFA選手リストが素晴らしい 6.各球団がより効果的な補強をするようになった 7.今シーズンの勝利を目指すチームばかりでない 8.トレード市場が新たなFA市場のように活発化した 9.本来FAとなる可能性のあった選手が所属球団と長期契約延長に合意している 10.各チームで若手選手が育っている、となっている。

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