みかんの生産量が今季は低調だ。農林水産省によると、1月半ばまでの出荷量は前季と比べて1割以上下回っている。電話やインターネットでの注文を早々と締め切ってしまった業者も少なくない。なぜ今冬は、みかんが少ないのだろうか?

静岡産出荷量は前年比6割

例年1月以降に出荷のピークを迎える静岡産みかんだが…

 静岡県内のみかん販売業者。毎年、注文を受けてみかんを全国に配送している。昨年末、電話をすると「量が少なく電話やインターネットでは受け付けていない。出荷されれば店頭に並ぶので、それを買ってもらうしかない」との返事がかえってきた。

 茶の間のみかんといえば温州みかん。その生産は和歌山、愛媛、静岡の順で例年上位3位を占めている。温州みかんの収穫は早いものは9月から行われ、極早生みかんや早生みかんとして出荷される。産地でいうと和歌山や愛媛のみかんは早めに収穫され、出荷されている。

 一方、静岡のみかんは11~12月にかけて収穫し、例年1月以降に出荷のピークを迎える。年末はみかんの収穫が終わり、倉庫にたくさんみかんが蓄えられて出荷を待っている状況だが、今季はその時点ですでに需要に追い付かず、業者は客からの注文を控えざるを得ない状況だった。

 農水省によると今期の温州みかんの生産減は全国的な傾向で、1月中旬までの出荷量は前年比1割以上減少しているとのことだが、産地でいうと静岡の落ち込みが大きいようだ。

 JA静岡経済連などによると今季の静岡の温州みかん出荷量は昨季の6割程度にとどまる見通しだという。なぜ、4割も減少してしまったのだろうか? みかんは、実がたくさんつく年と、そうでない年が交互にあり、実がつく年を表年、そうでない年を裏年と呼んでいる。

 今季、静岡は裏年だったというのだが、それにしても落ち込みは激しい。JA静岡経済連の担当者も「ここまで減ったことは過去になかった。複合的な要因が影響したのだと思うが、理由はよくわからない。県に原因の解明をお願いしている」と話した。

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