俳優・星野源が出演している日清どん兵衛のCMで、“どんぎつね”を演じている女優・吉岡里帆が連ドラ初主演を務める『きみが心に棲みついた』(TBS系)が16日スタートした。

2017年にブレイク、注目の女優・吉岡里帆

 吉岡は多くの映画やテレビドラマの撮影地である京都・太秦に生まれた。幼少の頃より映画や演劇、歌舞伎、能、日本舞踊、落語などさまざまな芸術文化に親しみながら育ったという。吉岡が18歳のとき、V6・岡田准一主演映画『天地明察』のエキストラに参加が芸能界に入るきっかけとなった。以後、舞台やグラビアなどでも活躍し、NHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインの娘の親友「のぶちゃん」役で話題になった。

 昨年、もっとも飛躍した女優を称える「2017年 ブレイク女優ランキング」(オリコン)では、上半期に続いて年間でも堂々の1位に輝いている。なかでも、『カルテット』(TBS系)で演じたエキセントリックな元地下アイドル役は、吉岡の実力を証明する当たり役となった。また、TOKIO・長瀬智也主演の『ごめん、愛してる』(TBS系)では一転してピュアで愛情深いヒロインを演じ、演技の振れ幅の大きさを感じさせた。現在は多数のCMにも出演するなど、ブレイク中の女優だ。

嫌悪感抱かせるシーン多数あるが、同じ悩みを持つ人のヒントが隠されていたら秀作

 その吉岡にとって今作が初の連ドラ主演となった。天堂きりん作の人気コミックが原作で、吉岡が演じる主人公・小川今日子はランジェリーメーカーに勤務するOL。自分に自信が持てず、人前で挙動不審な行動が目立つため、学生時代から“キョドコ”とあだ名をつけられていた。彼女と関わる対照的な魅力を持つ2人の男性、編集者・吉崎を桐谷健太、大学時代の先輩・星名を向井理が演じ、彼らとの複雑な三角関係を描いた新感覚のラブストーリーとなっている。女優陣も瀬戸朝香、鈴木紗理奈、石橋杏奈、中村アンと個性的なキャスティングとなっている。

 ほぼ原作に忠実なストーリー展開だが、第1話を観た視聴者からは、「久しぶりに胸糞悪いドラマ」「嫌悪感しかない」「DVっぽいシーンが本当に生理的に無理」「人前で裸になれとかレイプと同じだと思うんだけど」など、精神的に主人公をいたぶるシーンに嫌悪感を抱いたという声や、「想像していたのと違う」と当惑する視聴者の声がネット上に溢れているようだ。しかし、“挙動不審”という心の闇を持つ主人公に感情移入して観ると共感できるドラマだ。

 というのも、筆者も中学生のころ、あることがきっかけで赤面症となってしまった。とにかく人前にでたり、対面したりすると、過剰に緊張してしまい顔が紅潮するので、クラスメイトから「タラコ」というあだ名をつけられた体験がある。それだけに、今日子のもどかしい気持ちがリアルに伝わってくるのだ。今後の展開次第だが、同じような悩みを抱える人には、克服するヒントが随所に隠されているドラマになるのでは、と期待する。

(文・田村豊)

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