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 成田から香港経由でヨハネスブルグ、O.R.タンボ国際空港に着いた。国内線のケープタウン行きに乗り継ぐ合間、ふと空港内のトイレに入った。海外では珍しくピカピカに清掃されたトイレに少し驚いた。「ようこそ、私の美しいオフィスへ」とモップがけをしていた若い黒人男性が手を止め、海外からの旅行者に笑顔を振り撒いていた。

 最近、日本からの観光客数を伸ばしている。長かったアパルトヘイト(人種隔離政策)の歴史を克服し、さらに貧困格差、治安の問題を克服すべく動き出した南アフリカ。政府も今、観光産業に力を注いでいる。

 雄大な自然、そこに生きる野生動物を目当てに、“一生に一度は訪れたい”と言う旅行者も多い。多くの民族と言語、文化から成り立ってきたことから“虹の国”と呼ばれている南アフリカ共和国を旅した。

フォト・ジャーナル<大自然と人 “虹の国”南アフリカへ>倉谷清文第9回

すぐ近くに住宅地がある

 アフリカ最南端の南アフリカは南東側をインド洋、西側は大西洋に囲まれ、美しい海岸線が続く。アフリカというと陸の野生動物が注目されがちだが、クジラ、サメ、オットセイといった海の動物たちも多く観察することが出来る。

人をあまり恐れないケープペンギン

 ケープタウンから南に車で30分ほど走ったところにあるサイモンズタウン。その近くにあるボルダーズビーチは、世界でも珍しく間近でケープペンギンが見られる場所だ。元々少し離れた島に生息していたのだが、餌と繁殖に適した場所を求め、住み着いていったという。騒々しい鳴き声からジャッカス(雄ロバ)ペンギンとも呼ばれているそうだ。(つづく)

(2017年11月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<大自然と人 “虹の国”南アフリカへ>倉谷清文第9回」の一部を抜粋しました。