米国殿堂入りの資格を1年で失ったのは松井秀喜氏を含めて14人

米国野球殿堂入りの選手が発表されたが、日本人野手として初めてノミネートされていた松井秀喜氏(43)は、わずか4票で選ばれず、得票率が5パーセントに満たない0.9パーセントだったため1年で殿堂入り資格を失った。2014年の野茂英雄氏も6票(1.1パーセント)で1年で資格を喪失している。

今回、殿堂入り資格を1年で失った選手が松井を含めて14人いる。楽天でプレーしたアンドリュー・ジョーンズが31票で7.3パーセントを確保したが、AJが“生き残りの境界線”となり、以下の14人が翌年以降も候補者に残るために必要な5パーセント(22票)を得ることができなかった。

米国野球殿堂は、メジャーで10年以上プレーし、引退後5年以上が経過した選手が対象となり、その中から全米野球記者協会の審査委員会が候補者を選び、10年以上所属している記者の10人までの連名投票によって有効投票数の75パーセント以上の得票があれば当選となる。

 今年度は、この14人の中に松井氏も含めて「なぜ?」と残念がられる選手が複数いたため、米国メディアも、そのことを話題として取り上げている。

殿堂入りの発表と同時にツイッターで反応したのは、スポーツ情報サイト「ファンラグスポーツ」のゲイリー・フィリップ記者。「14人が1年目で資格を失った。一番悲しいのはジェイミー・モイヤーと松井秀喜が消えてしまうことだ」とつぶやいた。

ジェイミー・モイヤーは、30歳半ばからブレイクした超遅咲きの左腕でロッキーズ時代に49歳と151日で勝利投手となり、メジャー最年長勝利記録を更新した。通算269勝を挙げており記録と共に年齢という壁に挑んだメジャー史に残る左腕だが、今回は10票(2.4パーセント)に終わっている。

スポーツ情報サイト「Today's Sports News」は「殿堂入り資格を失う時代を築いた選手たち」との見出しで、殿堂入り資格保持に必要な得票がなかった候補者に関する記事を掲載した。
「禁止薬物使用疑惑の影響や投票は一人最大10人までの連名という影響もあり、わずか1年でかつてのスターたちが殿堂候補から外れた」と残念がった。

この記事でも「2000年代の野球を語るうえで重要な投手だった」とヨハン・サンタナの落選を取り上げ続けて松井氏も紹介している。

「松井は鳴り物入りで米国にやってきて、彼の力が”ゴジラ”の異名にふさわしいことを証明した。ヤンキースファンは27度目のワールドシリーズ制覇へ貢献、ワールドシリーズMVPを獲得した2009年の第6戦の1試合6打点の活躍を忘れることはないだろう」

またメジャー公式サイトも松井氏を「日本と米国の両方でスター選手だった松井は4票を得た」と、資格を失った選手の代表的な一人として取り上げている。

 ボストン・ヘラルド紙電子版も今回の投票で資格を失った選手に注目して松井氏の名前を挙げた。

「おそらくサンタナ殿堂入りには十分に議論の余地があった。2769安打のキャリアを持つジョニー・デーモンも1年で候補から脱落した。その他の1年目の脱落者はサイヤング賞投手のクリス・カーペンター、新人王獲得のケリー・ウッド、そして日本人スラッガーの松井がいる」