昨季途中からドジャースに移籍したダルビッシュの再獲得をド軍のエース、カーショーがチームへ呼びかけた(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロスポーツ)

ドジャースからFAとなったダルビッシュ有(31)の去就を巡って注目発言があった。
ドジャースのエース、クレイトン・カーショー(29)が「ユウを獲得することでチームの総年俸が贅沢税の対象となる規定額を超えてもいいじゃないか」という意見を発信した。ロサンゼルスのデイリーニュース紙が報じたもので、先日、カーショーが、ダルビッシュと行った合同自主トレには、ドジャースに日本人右腕が必要であることを訴える意図があったという。

 カーショーは同紙の取材に「(オフのダルビッシュとの合同練習は)明らかに(チームへのダルビッシュの)売り込みだった。これから何が起こるか見てみようよ。ただ僕らは、ユウがどんなオファーをチームから受けているとか、そういった込み入った話はしていない。彼にプレッシャーをあまりかけたくないんだ」とコメントした。

 ドジャースの経営陣は、贅沢税の限度を5年連続で上回っていることもあり「今冬は予算を抑えている」と主張している。選手の総年俸が規定額を超えると、その超過額に50%の贅沢税を支払わねばならない。また2億3700万ドル(約260億円)を超えるとドラフト指名で1位指名の順位が10位分下げられるなどの影響が出る。ドジャースの2017年の総年俸は、2億4370万ドル(約268億円)とされ、コストカットが必要となる。総年俸額を削減するため、アトランタ・ブレーブスとの間で、マット・ケンプとエイドリアン・ゴンザレス、ブランドン・マッカーシー、スコット・カズミアーのトレードまで行った。

 それでも同記事は、「様々な予測をすると、現在のドジャースの総年俸は規定限度額から1740万ドル(約19億円)から2040万ドル(約22億4000万円)は下回っていると見られる。そう考えると、ダルビッシュとの再契約は決して無理ではない。ダルビッシュは間違いなく今冬のFA市場で最高の先発投手だ。現在少なくとも5球団がオファーを提示していると報じられている」とカーショーの提言が無茶ではないことを示唆した。

 当初、6球団がダルビッシュの獲得にオファーしていたが、アストロズ、ブルワーズが獲得競争から降りたことでカブス、レンジャーズ、ツインズ、ドジャース、ヤンキースの5球団が残っている状況にあるが、カーショーとダルビッシュは「ダルビッシュの交渉が今、どのような状況になるかを話してはいない」という。

 ダルビッシュ競争レースはカブスが有利だとの見方が大半で、ドジャースが獲得するには条件面が障害になっているされている。だが、カーショーは贅沢税の問題を考える必要はないと主張する。

「僕らのチームはとても良い状況にある。ドジャースだけではなく、市場が一般的にそういった状況にある。だから、みんなが贅沢税について、どのチームが払えて、どのチームが払えないなどいう話をしている。だが、僕らはチームが年俸総額の規定額を超えてしまっても気にはならない。球団は、必要であれば使えるだけのお金は稼いでいるんだ。だから、そのことは僕らの気にするところじゃない。可能限り最高のチームを作りたい。今、ドジャースはとても良いチームだと思っている」

 エースの提言はドジャースを動かすことになるのか?