インフルエンザが全国で猛威を振るう中、長野県も24日、「インフルエンザ警報」を発令しました。県内の定点当たり患者数が警報発令基準の30人を大きく上回ったためで、感染を防ぐための対策を呼びかけています。

【図解】インフルエンザ「接触感染」に注意/職場での予防ポイント

「十分な手洗い」「十分な休養」など呼びかけ

[写真]長野県のほぼ全域で警報レベルに(長野県インフルエンザ情報)

 同県の2018年第3週(1月15日~21日)の感染症情報によると、県内のインフルエンザの定点当たり患者数は48.32人(定点87か所、患者数4204人)になり、国立感染症研究所による警報発令基準「保健所管内の1週間の1定点当たり患者数が30人以上の場合」に当てはまる感染状況になりました。

 患者届け出数は1月中旬になって、ここ数年にない急増傾向を示しており、第3週の15日以降は県内11保健所管内のうち大町を除く10管内で警報基準を上回りました。

 県は予防のため「十分な手洗いの励行」「十分な休養、バランスの取れた栄養摂取で体力や抵抗力を高める」「室内の適切な湿度の維持」「人混みを避け、やむを得ず人混みに入るときのマスクの着用」などを呼び掛けています。

 具合が悪いときは早めに受診し、かかった場合は十分な休養や睡眠をとり、学校や職場を休む。水分を補給し、周りにうつさないようマスクをすることなども挙げています。

[写真]全国の定点の患者数が1月第3週で急増した=右端(国立感染症研究所資料)

 厚生労働省によると、全国の2018年第3週のインフルエンザ発生状況は、定点当たり患者報告数が51.93人(患者数25万6833人)で、前週の26.44人から2倍近くに増加。都道府県別では鹿児島県(86.53人)、宮崎県(84.97人)、福岡県(83.99人)などで、警報レベルを超えている保健所地域は453か所、47都道府県にわたっています。

 この1週間に受診した患者数は推計283万人で、2017年第36週以降の累積の推計受診者数は約837万人に上りました。年代別では5~9歳が約59万人、10代が約40万人、40代が約29万人などです。

 1月第3週にインフルエンザで休校、学級閉鎖などがあった保育所、幼稚園、小中高校は全国で7536か所。昨年同期(3765か所)の倍に上っています。


■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説